あなたは厳しい時でも“笑顔”だった……ビニャーレスが先輩ロッシから学んだこと
マーベリック・ビニャーレスはバレンティーノ・ロッシとチームメイトとして時間を共有してきた中で、ロッシが笑顔を絶やさない理由を理解するには時間がかかったと語った。
写真:: Yamaha MotoGP
ヤマハは今年1月に2021年以降のライダーラインアップを発表。マーベリック・ビニャーレスと契約を更新し、更にファビオ・クアルタラロをファクトリーチームへと昇格させることを明かした。
2020年で契約が満期となるバレンティーノ・ロッシは、ファクトリーチームを離れることがこの時点で決まった。彼は現役を続行するかどうかをレースを通じて決めたいとしていたが、新型コロナウイルスの影響によってシーズンは中断。最終的にロッシはレースの行なわれない状況の中で、2021年も現役を続けたいという意志を表明することになった。
ビニャーレスとロッシは2017年からチームを共にしているが、過去にホルヘ・ロレンソとロッシの間に見られたような激しい対立は見られなかった。
今回のロッシの判断についても、ビニャーレスは現役続行を喜んでおり、チームメイトとして良い関係を築きつつあったと語っている。
「もちろん、何年も続けてほしいと思っている。僕はバレンティーノとコースを共有するのが大好きなんだ。彼と争うのは特別なことで、僕をもう一歩先のステップへと押し上げてくれる」と、ビニャーレスは話した。
「家でのトレーニングやトラックでも、常にチームメイトがどこにいるかを見ていた。最終的には良い関係となった。ただ第一にすべきことはチームメイトに勝つことなんだ」
またビニャーレスはロッシから学んだこととして、厳しい状況の中で困難に立ち向かう際の姿勢を挙げている。
「彼とチームメイトとして過ごす数年で学んだことだけど、バレンティーノはいつも笑顔を絶やさなかったことがそれだ。特に2017年の後半と2018年は厳しい時期だったけど、彼は笑顔を絶やさなかった。以前はそれが理解できなかったんだ」
ビニャーレスはそう語る。
「タイムではトップからかなり離されていたし、僕らとしても慣れていない状況だった。だから僕はなぜ彼が笑顔なのか理解できなかったんだ」
「僕はたくさんの人と『なぜ彼が笑顔なのか僕にはわからない』と話していた。でも彼は問題は全てコース上のこととして、そこから離れたコース外では笑顔だったんだ。そして僕も思い通りにいかない事があっても笑顔でいることを学んだんだ。理解するには何ヵ月もかかったけどね」
2021年シーズンは新たにクアルタラロがチームメイトとなるが、ビニャーレスはロッシがファクトリーチームを去った後も集中を切らさないようにする必要があると強調した。
「来年はファビオがチームメイトになるけど、バレとはとてもいい関係が築けていたから、時には少しがっかりすることもあるかもしれない。彼からはたくさんの事を学んだけど、これはヤマハの決断だ」
「とにかく、僕らは仕事を続けていかなくちゃいけない。今年は僕らにとって良い年になると思っているし、集中を切らさないようにしないと」
「ヤマハで優勝した時のような素晴らしい瞬間をまた繰り返したい。今年はそれができると思っているし、1周目から最大限にプッシュしていくつもりだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments