優勝のチャンスもあった……! アプリリアのビニャーレス、ギヤボックス問題で結果転倒も「僕らはポジティブにならないとね」
アプリリアのマーベリック・ビニャーレスは、MotoGPポルトガルGPで終始2番手を走行していた中でトラブルにより転倒したが、レース6周目からギヤボックストラブルに見舞われていたという。
MotoGP第2戦ポルトガルGP決勝で2番手走行中に転倒したアプリリアのマーベリック・ビニャーレス。彼はレース序盤からギヤボックスのトラブルに見舞われていたと明かした。
ビニャーレスは土曜日のスプリントを制し、25周で争われた日曜日の決勝にも優勝候補のひとりとして臨んだ。
スタート直後からビニャーレスは2番手を走行。最終的に勝利を掴んだプラマックのホルヘ・マルティン、3位でフィニッシュしたドゥカティのエネア・バスティアニーニと共に後続を突き離して優勝争いを展開した。
しかしレース6周目から、ビニャーレスにはギヤボックスのトラブルが発生。ラストラップのホームストレートで5速から6速にギヤチェンジをするところでニュートラルへ入り、ビニャーレスは2番手走行中も突如スローダウンしてしまった。
そしてビニャーレスはターン1でコースアウトした際、アクセルに触れた瞬間に突然ギヤが2速に入り、転倒してしまったと説明した。
「フィニッシュラインの登り坂の後、6速に入れようと思ったんだけど入らなかったんだ」とビニャーレスは言う。
「バイクがニュートラルに入って(レブ)リミッターに当たってしまった」
「僕はただ、問題があることをバスティアニーニに理解してもらい、前に行ってもらうよう足を上げたんだ」
「6速に入れようと試したけど入らなくて、アクセルに触れたら2速に入って、そのままハイサイドを起こしてしまった」
この問題はメインストレートで大きな影響を及ぼし、ビニャーレスは毎ラップ0.2秒ずつタイムを失っていたという。
Maverick Vinales, Aprilia Racing Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
昨シーズン後半はマシンの様々なトラブルと戦っていたビニャーレス。残りのレースに向けてアプリリアに信頼性向上を求める一方で、ポルトガルGPの週末で見せた速さには一定の満足を示している。
「ポジティブでなければいけないと思う」とビニャーレスは言う。
「ガッカリしていないとは言わないけど、信頼性を少しでも向上させるための注意喚起になったと言っておこうと思う。特に優勝争いをしたいならこの部分を改善するよう、アプリリアの技術者に強く勧めるよ」
「それ以外では、正しいバランスを取ることができた時にこのバイクで本当に速く走れるようになったのは驚くべきことだ」
「6周目から問題を抱えていたけど、5速から6速にかけてギヤが入らないことがあった。それで回転数が頭打ちになってトップスピードがかなり落ちていた。コンマ何秒かロスしていたけど、それでも1分38秒台を出すことができたんだ」
またビニャーレスは、ギヤボックスの問題があったとしても、致命的にならなければマルティンと最終ラップで優勝争いができると考えていたという。
「レース中は常に優勝争いができると考えていた。ただ、問題はギヤボックスの調子がどんどん悪くなっていったことだ」とビニャーレスは言う。
「メインストレートでどんどんタイムを落としていた。そこで0.2秒失っては、また挽回するという繰り返しだったと思う」
「この問題があっても僕は1分38秒8だった。1分38秒6まで上げることができる可能性があったから信じられないよ。それは本当に嬉しい」
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