ビニャーレス、アプリリアテスト前には“プレッシャー”も……初乗り後はポジティブな感触得る
マーベリック・ビニャーレスはミサノテストでアプリリアRS-GPを初めてライディングしたが、彼は走り出す前には大きなプレッシャーを感じていたと明かした。
写真:: Aprilia Racing
ヤマハとの契約を早期に打ち切ったマーベリック・ビニャーレスは、2022年に向けアプリリアへ加入。彼は8月31日から行なわれたミサノテストで初めてアプリリアのマシンをライディングしたが、大きなプレッシャーも感じていたと語った。
ミサノテストへ参加したビニャーレスは、これまでMotoGPクラスで走らせてきた並列4気筒エンジンとは異なるV型4気筒エンジンを搭載するRS-GPのライディングに不安もあったようだが、すぐにポジティブな感覚を得ることができたと話した。
なおビニャーレスは第13戦アラゴンGPで、アプリリアからのレースデビューを飾ることがすでに発表されている。
「(テストに向けて現地に)到着したときには大きなプレッシャーを感じたし、緊張もしたよ」と、ビニャーレスはSky Sport Italiaに語った。
「僕はこれまで異なるタイプのバイクを長く乗ってきた。でも1回目の走行のあとには落ち着いていた。バイクにはポジティブなフィーリングを感じられたからだ」
「ガレージの雰囲気も好ましいモノだった。今回のテストは、レースウィークでよりリラックスするためにも役に立ってくると思う」
「全てがとてもポジティブだ。アラゴンに向けて準備はできている」
またビニャーレスはアラゴンGPで早くもアプリリアでのレースデビューを飾ることについて、レースに出ることこそが、バイクを適切に理解することにつながるため、重要だと語っている。
Maverick Vinales, Aprilia Racing Team Gresini
Photo by: Aprilia Racing
「自宅にとどまっているのは僕にとって普通の事じゃないから、(バイクを走らせて)普段の感覚を感じられている」
「落ち着いて練習することができた。でもレースへ参戦できるこの機会をとても嬉しく思う。バイクがどんな挙動をするか、それを理解する事が必要だから、レースへすぐに向かうことはとても重要なんだ」
「2日間にわたってテストをしたことは事実だし、それには満足している。でも自分のポジションを確認するためにもレースウィークが必要なんだ」
1度のテストではまだバイクの限界までは近づくことができていないとビニャーレスも認めている。
そして彼はアレイシ・エスパルガロとロレンソ・サヴァドーリが2021年を通じてマシン開発に捧げてきた努力を称賛した。
「まだ改善できる部分は多い。ベストなパフォーマンスから遠いのも確かだろう。バイクは(これまで乗ってきたものと)エンジンも含めてかなり違っているからね。だからもうちょっと理解していくことが必要だ」
「でもアレイシとロレンソのふたりは良い仕事をしてくれていたんだと思う。アプリリアのバイクはとても高レベルだよ」
「違いはある。でもそれは巨大なものじゃない。だから僕も短期間でたくさん改善していけると思う」
ビニャーレスにとって最も大きな変化となるのが、V型4気筒エンジン搭載マシンという点だ。彼はテストを通じて、並列4気筒エンジンとの違いについて走行ラインの部分で差を感じられたと話している。
「たくさんの違いに気がついた。全く異なった特徴なんだ」
「コース上ではラインの面で学ぶ必要があった。(並列4気筒とV型4気筒では)ちょっと違っているんだ。僕はもっと流れるようなライン取りに慣れていたんだけど、このバイクではもっと早くから加速していける」
「それから僕が気に入ったのはエンジンブレーキだ。それとスロットルのファーストタッチも良かった。ウエットコンディションでもいい感じだと思う」
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