アプリリア、2022年にマーベリック・ビニャーレス起用を発表。エスパルガロとのコンビ復活へ
アプリリアはMotoGP2022年シーズンのライダーとして、マーベリック・ビニャーレスを起用すると発表した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2015年にMotoGP最高峰クラスに参入したアプリリア。8月16日、彼らは2022年のライダーとしてマーベリック・ビニャーレスを起用することを発表した。
ビニャーレスは2015年にスズキからMotoGP最高峰クラスへ昇格。翌2016年にはスズキで初優勝を記録し、2017年からはホルヘ・ロレンソの後任としてヤマハへと移籍すると、これまでにヤマハで8勝を挙げている。
彼は2020年にヤマハとの契約を2年間更新し、2022年末まで在籍する予定になっていた。
しかし今年になり、ヤマハとビニャーレスの関係には亀裂が生じることになった。例えばビニャーレスのクルーチーフを、ヤマハ側が変更するというようなことも起き、両者の関係は難しいモノになっていったと言われている。そして6月末、ビニャーレスとヤマハは、2021年限りで契約を早期に解消することを発表した。
そして始まったシーズン後半戦だったが、第11戦オーストリアGPを前にヤマハとビニャーレスの関係は更にこじれた。第10戦スティリアGPでビニャーレスが故意にマシンにダメージを与えようとする操作をしていたとヤマハは明かし、それによってビニャーレスにオーストリアGPへの出場を停止する処分を下したのだ。
後にビニャーレスは、この行為はフラストレーションが原因だったと謝罪。ただ今後ビニャーレスがヤマハでレースをするかは未だに不透明な状況だ。
そのビニャーレスは、ヤマハ離脱が決まった後は、アプリリア加入の可能性が高いと常に語られてきた。
そして8月16日、アプリリアはビニャーレスの獲得を正式に発表。ビニャーレスは2022年シーズン、アレイシ・エスパルガロとコンビを組むことになる。彼らは2015〜2016年にかけてスズキでチームメイトだったライダー同士。つまり5年ぶりにコンビが復活することになった。
なおビニャーレスの契約期間については1年。そしてこの契約にはオプションが付属する形になるという。
アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラは、ビニャーレス加入発表にあたって、次のようにコメントしている。
「非常に高レベルかつ、最高峰クラスにおいて最も純粋な才能を持つライダーのひとりであるマーベリック・ビニャーレスとの契約を発表でき、非常に嬉しく思っている」
「我々のプロジェクトは、MotoGPのトップライダーとして才能を証明しているマーベリックのもたらすモノによって、さらに豊かなものとなっていくだろう。この大きな変革の瞬間に、完全に刷新されたバイクを持ち込み、トップグループの中で自分たちのポジションを確立させた後、アプリリアを成功に導くためにも、ファクトリーチームとしての立場を変えなければならない」
「ビニャーレスのために、我々の最高の技術を、情熱とやる気と共に提供できることを光栄に思う。ビニャーレスは、アレイシのようにこの大きな可能性を秘めたプロジェクトに参加してくれると確信している」
「またマーベリックの加入によってロレンソ・サヴァドーリがチームから離れることはなく、彼はアプリリア・レーシングのファミリーの一員でありつづける」
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