「アプリリアにベストを尽くすよう頼んでいる」苦戦中ビニャーレス、サンマリノGPで好転目指しチームにプレッシャー
アプリリアのマーベリック・ビニャーレスは、後半戦で続いている苦戦をサンマリノGPをきっかけに好転させるべく、チームにプレッシャーをかけている。
Maverick Vinales, Aprilia Racing Team
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
アプリリアのマーベリック・ビニャーレスは、夏休みが空けてからのレースで苦戦が続いてるが、今週末のMotoGPサンマリノGPを好転のきっかけにしたいと考えているようだ。
ビニャーレスは今シーズン序盤のアメリカズGPで勝利を収めたが、最近は苦戦を強いられるレースが続いている。特に夏休みが空けた後の3戦では、獲得可能な最大ポイントが111ポイントだったのに対して、ビニャーレスが実際に得たのはわずか14ポイントに留まっているなど、その厳しい状況が際立っている。
前戦アラゴンGPではチームメイトのアレイシ・エスパルガロ共々大苦戦。決勝でビニャーレスはあまりのグリップのなさにクラッシュの危機が続いたことから、リタイアを選んだほどだった。
「すごく奇妙で特殊な週末だった。あのコンディションとグリップ不足はこれまでに経験したことのないものだった」
ビニャーレスはアラゴンGPをそう振り返った。
「言うまでもないけどレースをリタイアしたいライダーなんて一人もいない。僕は赤旗や雨などタイヤを交換できるチャンスを待っていたけど、何も起こらなかったから、最終的にピットへ戻ることに決めたんだ」
「コースにとどまり続ける意味が無かった。1周の間に5~6個のコーナーで転倒しそうになっていたんだ。グリップがとても低かった。アプリリアに入ってから、一番低かったね」
「タイヤは前後共に機能していなかった。それが(タイヤの素材の)化学的なモノのせいなのかは分からないけど、とにかくグリップしなかった」
今週末開催されるサンマリノGPは、路面のグリップが低かったアラゴンGPとは異なり、通常MotoGPマシンが良好なグリップを発揮するミサノ・サーキットが舞台だ。だからこそ、ビニャーレスは今回を好転のきっかけとすべく、アプリリア側にプレッシャーをかけている。
「ミサノは重要なサーキットだ。僕たちは今の状況を突破するために、ベストを尽くして自分自身の最大限を引き出さないといけない。直近3レースではトップレベルにはなかったけど、ミサノはレベルを上げるためにはうってつけのコースだ。僕もアプリリアも、過去にここで成功を収めているしね」
「技術チーム全体とアプリリアにはベストを尽くしてもらうように要望している。僕らの今置かれている状況を振り切って、アジア戦の前にパフォーマンスとモチベーションを手にすることがとても大事なんだ」
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