ビニャーレス、ヤマハ離脱後の2022年は“先行き未定”。休暇も選択肢に入れる
2021年限りでヤマハを離脱するマーベリック・ビニャーレス。彼の移籍先についてはいくつもの噂がでているが、本人はまだ2022年の先行きは“足踏み中”で決まったことはないと語っている。

MotoGPの2021年シーズン第9戦オランダGP終了後に公表されたマーベリック・ビニャーレスのヤマハ離脱。彼の2022年以降の進路に関してはまだ発表が無いが、本人によると現在決まったことは何もない状態だという。
ビニャーレスは2017年にホルヘ・ロレンソの後任としてヤマハへ加入し、移籍直後から5レースで3勝を挙げ、未来のチャンピオン候補として大きな期待が集まっていた。しかしその後の戦いでビニャーレスは安定性を欠き、王座に手の届かないまま4年間が経過してしまった。
今季も開幕戦で優勝を飾った後は苦戦の連続。クルーチーフの交代などを経てヤマハとの関係は厳しいものになっていたが、最終的に両者は契約の早期解除という結果に行き着いた。
ヤマハを離脱するビニャーレスは、2022年シーズンに向けたシートを探す必要があった。中でもその有力候補だと見られていたのがアプリリアで、直ぐにでも発表されるのではないかと言われていた。
しかしその後ビニャーレスの将来に関する発表はなく、アプリリアではなくドゥカティへ移籍するのではないか? といった噂なども発生していた。
そして7月13日、ビニャーレスは特定のメディアの取材に応じ、2022年に向けた動きは何もないと語った。
「その件については、今は足踏み中だ」
2022年に向けた状況を訊かれたビニャーレスは、そう答えた。
「今、僕は休暇を楽しみたいと思っている。とてもハードな前半戦だったから、家族と休みを満喫したいんだ」
「誰かと何かあったわけではない。気楽にいたいし、2022年に何が起こるか、様子を見てみよう」
移籍の可能性が高いと見られていたアプリリアは、2021年シーズンに大きく戦闘力を増しており、アレイシ・エスパルガロがコンスタントにトップ6フィニッシュを記録している。
ただヤマハのように勝利を狙えるレベルではないことから、アプリリアという選択肢は意外だという見方がある。その点についてビニャーレスは「アレイシと一緒に、彼らは凄く改善している。それに彼が上手くのりこなしているのは明らかだ。彼の後ろを走っていると、そういった(アプリリアは無いという)結論に達することは難しかった」と語っていた。
そして2022年シーズンについては、最大限力を発揮できるバイクを見つけられなければ、サバティカル(休暇)をとることも選択肢のひとつだと認めた。
「MotoGPで競っていくことが僕のすべきことだから、それ(サバティカル)はベストなことではないのは明らかだけれどね」
「一番重要なのは競っていくことだ。だけど落ち着けず、楽しめない場合……僕が一番イライラするのは100%の力を出せない時だ。そしてそれができないなら、家で人生を楽しむ方が良い」
「結局、様々なことがとても速く動いていて、僕の生きるこの世界では10年があっという間に過ぎて、楽しめていない」
「今も仕事として行なっていて、サーキットで何も楽しめていないんだ」
「今シーズンの後半戦では、もっとダイナミックに物事を変えて、最大限の力を発揮して楽しみたいと思っている」
「僕にとっては何も変わらない。僕は全力を尽くすし、彼ら(ヤマハ)が何か試してと言うなら、僕はそれを試して適切な情報を持ち帰るつもりだ。プロとしてね」
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