マーベリック・ビニャーレスは今も”内なる悪魔”と戦っている? ヤマハボス、才能認めつつも指摘
ヤマハMotoGPのマネージングディレクターであるリン・ジャービスは、2021年シーズン中盤でチームを離脱したマーベリック・ビニャーレスが『“内なる悪魔”への対処』に迫られていると考えている。
写真:: MotoGP
2017年にヤマハMotoGPファクトリーチームに加入したマーベリック・ビニャーレス。彼は2021年シーズン中盤にチームとの関係が悪化した結果、契約を2021年限りで終了させることで合意。さらに第10戦スティリアGPでエンジンへ故意にダメージを与えようとしたとされ、2021年末まで待つことなく、契約が即時破棄される事態となった。
ホルヘ・ロレンソの後任としてチャンピオン獲得が期待されていたビニャーレスだが、彼はその目標を達成することなくヤマハを去った。そして、2021年シーズンにはチームメイトだったファビオ・クアルタラロがチャンピオンに輝くなど、対照的なシーズンとなってしまった。
ヤマハのマネージングディレクターであるリン・ジャービスは、ビニャーレスにはチャンピオンに輝いたクアルタラロと同様の才能が備わっていると評価しているが、ビニャーレスは“内なる悪魔”を抱えていると語った。
「私にしてみれば、マーベリックは非常に複雑な人間だ。それと同時に、私は彼がおそらくファビオと同じだけの才能を生まれ持った人物だと思う」
ジャービスはそう語る。
「しかしマーベリックは一貫してそれを発揮するのに苦労していた。浮き沈みも彼のキャラクターのうちだと思うが、それはファビオが今年改善したところでもある」
「昨年、ファビオは浮き沈みのある年だった。しかし今年、彼は浮き沈みを最小限に押さえてきた」
「我々が常に話してきたように、マーベリックにはポテンシャルがあると分かっていたし、今シーズン、彼はヤマハファクトリーに加入して5年目となっていたんだ」
「彼にも今年ファビオがやったような事ができたはずだ。(ビニャーレスは)開幕戦で優勝し、その次のレースではファビオが優勝している」
「昨年はファビオがサテライトチームで3勝を挙げて、マーベリックは1勝だった」
「だからマーベリックはファビオの速さを理解していたと思う。しかしどういうわけか、マーベリックは依然として“内なる悪魔”と戦っていると思える」
「それは彼本人にしか対処できないことだ。本人だけが、彼のメンタルや人生に真の意味で対処できるのだから」
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