ビニャーレス「ヤマハの乗り方ではダメ」V4搭載アプリリア乗りこなすため学習継続中

MotoGP第13戦アラゴンGPで、アプリリア移籍後初めての予選を終えたマーベリック・ビニャーレスは、ヤマハ時代とは要求されるライディングが全く違っているため、その乗り方を理解する必要があると語った。

Maverick Vinales, Aprilia Racing Team Gresini

Maverick Vinales, Aprilia Racing Team Gresini

Gold and Goose / Motorsport Images

 ヤマハを離脱し、アプリリアへ加入したマーベリック・ビニャーレスは、第13戦アラゴンGPで早くもグランプリに復帰。アプリリアでの初予選では19番グリッドとなった。

 ビニャーレスは初日から2日目の各セッションにかけて着実にタイムを改善してきており、予選のタイムも初日から1秒短縮している。ただ、チームメイトのアレイシ・エスパルガロとは、まだ1秒近い差が残っている状況だ。

 予選を終えたビニャーレスは、これまで乗ってきたヤマハのマシンとアプリリアのマシンでは、必要とされるライディングスタイルが全く異なっていることに気がついたと語っている。

 ビニャーレスは、彼のライディングスタイルはアプリリアのRS-GPにより適していなかったのかと質問を受けたが、ヤマハ時代からのライディングスタイルではタイムを稼げない説明した。

「いや、タイムアタックの時には、あまり考えずにヤマハでやっていたのと同じ乗り方を続けてしまったんだ」

「コーナーへの進入速度が速すぎた。アプリリアでは違った方法でタイムを稼ぐ必要があるんだ。(ヤマハスタイルは)リズムをとるには良いんだけど、タイムアタックには向いていないよ」

「だから考え方をリセットする必要がある。もっと周回を重ねて、アプリリアで良い予選を行なう方法を理解する必要がある。全体的には改善も進めていると思うし、満足しているけどね。それがいちばん大事なことだ」

「僕はバイクを理解するためにも、たくさん走り込む必要がある」

「ここ(アラゴン)がアプリリアで走り始めるにあたって簡単なコースではないけど、リアルな状況を知ることができて良かった。現実として、僕はバイクを理解すること、そしてライディングスタイルの面での作業が必要なんだ」

「今日は多分3年ぶりくらいにハードタイヤを試してみたけど、(感触は)ポジティブだった。つまり全てが(ヤマハ時代と)異なっているんだ。学習と作業を続けていかないとね」

 またヤマハとアプリリアのマシンの違いについては、V4エンジンを搭載するアプリリアのトルクデリバリーと、ブレーキング時の感触を挙げた。 

「それで、僕がこのバイクで気に入っている点は加速が本当に良いところなんだ」とビニャーレスは言う。

「エンジンについてはトルクの出方が違っているから理解が必要だ」

「明らかに大きく異なっている。コーナーを回るときと、立ち上がりの部分での挙動は明らかに異なっているから、学ぶ必要がある」

「このバイクの加速のパフォーマンスを最大限に活かしていくには、それに慣れなくちゃいけない」

「それから僕が気に入ったのはフロントにハードタイヤを使えることだ。ハードブレーキングのフィードバックがたくさんもらえるんだ」

「これ(ハードタイヤ)は僕としては慣れないものになる。僕といつもソフトに慣れ親しんできたからね。それだとちょっと不安定な感じがあるんだ」

「でもハードを使うと、良好な安定性を得られる。そこが良いところだ。それとブレーキングの面でも作業が必要だ。最も変化したのがこの部分だと思う」

 

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