セッティングに注力のビニャーレス、嬉しい驚き。新パーツなしでもロングラン好ペース
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、テスト2日目に旧型バイクでロングランを行なったが、ペースが良かったことに驚いたという。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
カタールで行なわれたMotoGP公式テスト2日目、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスはトップタイムを記録したチームメイト、ファビオ・クアルタラロから0.455秒遅れの7番手となった。
一方、ビニャーレスはロングランを試した数少ないライダーのひとりだった。ターン2で転倒を喫したものの、2020年に使用したものとほぼ同じマシンで、1分55秒台後半から1分54秒台のタイムで安定して周回を重ねた。
ビニャーレスはこの日、ライディングスタイルの試行錯誤や電子制御のセッティングに関する作業に重点を置いていたという。近年、ヤマハおよびビニャーレスにとっての弱点だったグリップ不足の状況においても、満足できるようなペースだったという。
「実はまだ、新しいシャシーを使った作業はしていなかったんだ」
ビニャーレスは、motorsport.comの取材にそう答えた。
「ライディングスタイルや良いラップタイムを出すことに集中していた。あまりバイクにストレスをかけずに、良い流れをつかもうとしていた。そして電子制御に関する作業も多くしていた。面白いことがたくさんあったよ」
「それが僕がポジティブな理由だ。グリップが落ちてくると、ライディングスタイルの面でも面白いものが見えてくる。今回のテストにはとても満足しているし、来週のテストでまたバイクに戻るのが待ち遠しい」
「正直に言って、1分54秒台で走れることには驚いた。グリップがそれほど良くなかったのにかなり速く走れたので、かなりポジティブだ」
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
一方のクアルタラロは、2021年仕様のパーツを試したが、その中には2019年仕様に近いスペックの新シャシーやカーボン製スイングアームなどが含まれていた。クアルタラロは、2021年仕様パーツの評価はまだ難しいとしながらも、彼が優れたパフォーマンスを発揮していた2019年と同じようなフィーリングは得られていないと認めた。
「昨日(テスト初日)と同じパッケージのままというわけではないし、スイングアームも含めて多くのモノをテストしているので評価は難しい」
昨年のバイクとの比較について訊かれ、クアルタラロはそう答えた。
「だから、2021年のシャシーについてはっきりとしたコメントを言うのは簡単ではない。スイングアームは試してみる必要がある。でも、今日のフィーリングは最高ではなかった」
「でも僕たちはあらゆるコンディションでそれをもっと試す必要がある。3日後にテストが再開されたら、確実にもう一度試すことになるだろう」
「もちろんラップタイムやペースは良かったので、良いフィードバックが出来た。バイクが素晴らしいのは確かなんだ。でも2020年のバイクもここでは速かったので、様子を見る必要がある」
「この2日間のオフは、チームと一緒にデータを評価し、方向性を見極めることになるだろう」
「まだ2019年と同じようなフィーリングではないんだ。それを取り戻すべく、僕たちは取り組んでいる」
「2019年のシャシーは信じられないほど良かったので、それが本当に重要なことだと思う。僕たちは正しい道を進んでいる。あれが最良の妥協点であったことは確かなので、あの方向性に進みたいと思っているんだ」
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