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ビニャーレス、混沌としたシーズンに「色々あったけど、今が幸せ」

マーベリック・ビニャーレスは今シーズン、ヤマハからアプリリアへシーズン途中に乗り換えたことで彼自身のシーズンが”短く”なったことについて、悲しいと心境を明らかにするも、今の状況には幸せだと語った。

Maverick Vinales, Aprilia Racing Team Gresini

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2021年MotoGP開幕戦カタールGPをヤマハのマシンで優勝し、シーズンのスタートを切ったマーベリック・ビニャーレス。しかしその後は苦戦を強いられ、ヤマハとビニャーレスの関係は修復不可能なまでに悪化してしまった。

 そして第10戦スティリアGPで意図的にマシンを破損させようとしたとして、シーズン中にヤマハから出場停止処分を受けたことも大きく影響し、その後チームを離脱。ビニャーレスはシーズン途中にもかかわらず、アプリリアへ移籍することになった。

 アプリリア移籍後、ビニャーレスは第14戦サンマリノGPでデビューすると、アプリリアRS-GPへの適応を着実に進め、第16戦エミリア・ロマーニャGPでは8位とシングルフィニッシュも記録している。

 シーズン最終戦となるバレンシアGPを前にmotorsport.comからの取材に応えたビニャーレスは、混沌とした2021年シーズンをどのように総括するかと尋ねられると、以下のように語った。

「正直なところ、シーズンが終わってしまうのが悲しい」

「レースを続けたいね。僕にとって(アプリリアで再スタートをしたため)シーズンが始まったのがとても遅かったし、学ぶ年でもあった」

「僕たちは全てのことを学ばなければならなかった。多くのことを学び、物事を別の形で捉えなければならなかった」

「だから僕たちは働き続けなければならない。とても素晴らしいチャレンジに挑んでいるから、早く12月には過ぎてもらって、2月を迎えたいね。そしたらまた(プレシーズンテストで)バイクに乗れるから」

 8月下旬に行なわれたミサノテストでアプリリアでの初テストを終えた後、ビニャーレスは、これまでのグランプリキャリアの中で一番幸せだったと語った。

 そして、2021年の終わりは今年3月の開幕戦で優勝した時よりも幸せかと聞かれるとこのように続けた。

「そうだね。人生においても、このパドックにおいても、常に幸せだよ」

「色々なことがあったけど、最終的にはレースができている。素晴らしいファクトリーとチームに所属できている……これが今の僕にとって一番重要なことだ」

 
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