ビニャーレス、速さ見せず苦戦11位。グリップ低く「普通じゃない」と窮状を本気で心配
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、MotoGP第3戦ポルトガルGPでグリップが得られないという問題に直面。カタール連戦からの落ち込みには心配を隠せないようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスはMotoGP第3戦ポルトガルGP決勝で大苦戦を経験し、11位でフィニッシュ。彼はロサイルでの開幕2連戦の好調ぶりから一転、グリップが低いという問題が出てきたことを非常に心配している。
ビニャーレスはポルトガルGP予選で好タイムをマークしながらも、トラックリミット違反によるタイム抹消で12番グリッドからスタート。しかしそこで大きく出遅れてしまい、オープニングラップでは20番手にまでポジションを落としてしまった。
さらに序盤の周回ではかなり苦戦し、ペースも1分41秒台と低い水準に留まってしまったため、先頭集団からは引き離されてしまった。中盤以降にはリズムを取り戻し1分40秒台中盤で周回するようになったが、優勝したチームメイトのファビオ・クアルタラロは1分39秒台のラップを重ねており、ビニャーレスは結局23秒遅れてのフィニッシュだった。
ビニャーレスの説明によると、レースウィークを通じて良好なグリップを得られたのは予選のみで、他は常にグリップの低い状態だったという。グリップ不足は近年ビニャーレスを悩ませてきた問題であるが、今季も“再発”してしまったということになる。
3月末に行われたカタールGPでは非常に強力なペースで優勝を挙げていたが、今回はそこから一転の苦戦。ビニャーレスはこの変化についてどう考えているか尋ねられると次のように語った。
「本当に心配しているよ。こうなると厳しいシーズンになってしまうからね」
ビニャーレスはそう語る。
「開幕2連戦では勝利を狙えたというのに、次のコースに着くとトップ10に入るのも難しいというのは、集中力やモチベーションを維持するのが難しいよ」
「幸運なことに何人かクラッシュがあったことで、少しはマシな結果になったけどね」
「でも今日は厳しく、難しいレースだった。理由は説明できない。フィーリングは週末を通うじて本当に変わっていなくて、グリップはとても低かった。良いグリップが得られたのは予選の最後のタイヤの時だけで、それが予選では大きな違いになっていた」
「タイムが抹消されなければ、ポールポジションだったんだ。でも基本的には週末全体を通して苦戦していた。そしてその理由を見つけられていないんだ」
「僕らは毎年同じ様な問題に突き当たっているし、調べて確認して改善すべき時だよ。僕らは勝利から始めて、それから少しずつ下がっていく。これは良いものじゃない」
「これまでのように作業を続けて、何か原因を見つけられないか確かめる必要がある」
「バイクのフィーリングは普通じゃなかった。だから今回のレースからは、何かを持ち帰れると思う」
「ヤマハにとって、そして特に僕にとって得意なヘレスに向かうから、ポジティブな気持ちを維持しよう。より良くしていくために作業を続けていくよ」
なおビニャーレスは予選で上位に並ぶことができていれば、レースは違ったものになっていただろうと考えているが、それでも優勝を争えるとは思っていなかったようだ。
「レースが始まる時には問題があるのは分かっていたし、何か新しいものを入れるまでは改善できないと思う」
「だけどそれでも、フロントロウには並ぶべきだった。それがあれば全く違ったレースになっていただろう。今日の僕には良いペースはなかったしグリップも低かったから、勝てはしなかっただろうけど、何かはできただろうし、少なくともトップ5にいられたと思う」
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