バスティアニーニ、KTMでの苦戦は一体ナゼ?? 「マシンがあまりにも違っていた」とドゥカティ時代との違いクッキリ
エネア・バスティアニーニがKTM陣営に移籍した2025年シーズンの苦戦の内側を語った。
KTM陣営のテック3へ2025年に移籍したエネア・バスティアニーニ。ドゥカティからの移籍後、かなり苦しい1年になってしまったが、その理由を説明した。
バスティアニーニにとって、テック3での1年目は始まりから厳しかった。2024年末のポストシーズンテストでのKTM・RC16の初ライドではビッグクラッシュでバイクを大破させてしまったのだ。
2025年シーズンの開幕後もKTMへの適応でバスティアニーニは苦しんだ。その一方でチームメイトで同じく移籍組のマーベリック・ビニャーレスは目覚ましい活躍を見せたため、バスティアニーニはその影に隠れてしまった。
中盤戦のハンガリーGPでは予選4番手、カタルニアGPでは3位表彰台を獲得したことで巻き返しの兆しもあったが、結局これは一時的な速さで、その後はトップ10争いが精一杯だった。
最終的な成績は112ポイント獲得のランキング14位。KTM陣営でトップのペドロ・アコスタからは大きく引き離される結果だった(アコスタはランキング4位、307ポイント)。
ドゥカティ在籍時代とは程遠い成績で、MotoGPキャリアでもルーキーイヤー以下と言える結果で終わったことについて、バスティアニーニはドゥカティからKTMへバイクを乗り換える難しさを口にした。
「最初のテストで乗った瞬間から、2025年のマシンへの適応は自分にとって非常に複雑だった」と彼は語る。
「ショックとまでは言わないかもしれないけど、それに近い感覚だった。マシンがこれまでのものとあまりにも違っていたんだ」
「こういう状況だと、毎週末ごとに何かを変えるためにすべき事があるんだ。それでも、日曜の決勝では競争力があった」
「昨年(2024年)はシーズン終盤にスプリントでも速く、常にトップを争っていた。レースウィークへのアプローチも掴めていた。だけど正直に言って、今年は状況が自分には全く見えていなかった」
Enea Bastianini, Red Bull KTM Tech 3
Photo by: Shameem Fahath / Motorsport Network
バスティアニーニがそう語るように、2025年は常に後手に回っている状況が多く、初日は苦しみそこから徐々に改善していくものの、既にトップからはギャップが大きすぎる、という事態が少なくなかった。
最終戦バレンシアGPを例に挙げると、プラクティスで後方に沈み、予選は20番手に終わった。しかし決勝でのペース自体は良く、着実にポジションを上げて最終的には10位でフィニッシュしている。
「金曜は難しく、土曜は少し良くなり、日曜のレースでは競争力がある。この流れは何度もあった。2~3週末おきではなく、ほぼ毎週末そうだったと思う」と、バスティアニーニ本人も、それを認めている。
決勝でのレースペースが優れていた点には、ミディアムタイヤに対する自信を感じていたことも要因になっている。長い決勝レースではミディアムタイヤが好まれるが、リヤがソフトタイヤではフロントが押し出されてしまい、それがコーナリングに大きな悪影響を及ぼしていたという。
「レースでは競争力があったのは、ミディアムタイヤでは速く走れる自信があったからなんだ」
バスティアニーニはそう語る。
Enea Bastianini, Red Bull KTM Tech 3
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
「リヤにソフトを履くと、全くの逆でね。自信が持てず、プッシュできない」
「(ソフトタイヤでは)どのコーナーでもフロントが押し出されてしまって、曲がるのがとても難しくなるんだ。ミディアムの方が、リヤをスライドさせながら走るにはずっと良くて、自信を持てる。レースでは1周ごとにどんどん自信が増していく。そういったことが毎回起きていた」
バスティアニーニは、シーズン後のバレンシアテストで打開策を見つけてポジティブな心持ちでオフシーズンに入りたいと期待していた。しかし、限られた時間の中でさまざまなパーツを試したものの、求めていた答えは得られないままだったようだ。
「いくつかの点については、まだ疑問が解消されていない」
「かなり異なっている2台のマシンでもテストした。新しいマシンはシャシーが違い、ほかにも少し違う部分があった。だけど、どちらの長所と短所もまだ本当には理解できていない。唯一分かったのは、シートがかなりエルゴノミクス的に良くなっているということだけだ」
「まあ、とにかく2025年を終えられたのはよかったよ」
バスティアニーニは、KTMとの契約最終年となる2年目を迎えるにあたり、2026年最初のプレシーズンテストが極めて重要になることを理解している。
「自信というより、来年に何が待っているかを分かった状態で終えたという感じだ。テストでは17番手で、かなり後ろだった。本当はもう少し上で終えて、いい形で締めくくりたかったが、セットアップ作業ができなかった」
「だから、セパンは自分にとって極めて重要なテストになる。3日間を最大限に活かせるよう、必死に取り組まなければならない」
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