強くなったのにどうして……アプリリア、昨年4勝・2位もタイトルスポンサー未だ不在。CEOもガッカリ
アプリリア・レーシングのマッシモ・リボラCEOは、2025年のチームの成功があってもタイトルスポンサーを得られなかったことを残念がっている。
アプリリアは先日、MotoGPの2026年シーズンに向けたローンチイベントを実施した。アプリリアは今年もタイトルスポンサーを獲得できておらず、そのことをチームCEOも残念だと語る。
現在MotoGPクラスには5メーカーが参戦しているが、2026年シーズンにタイトルスポンサーが付いていないファクトリーチームはアプリリアのみだ。またアプリリアのサテライトチームであるトラックハウスも、タイトルスポンサーはなし。他のMotoGPチームは何らかの形でタイトルスポンサーがついているため、アプリリア陣営の2チームだけが”自前”で戦っている状況だ。
年間に何百万台ものオートバイを出荷する日本の巨大メーカーであるホンダやヤマハと比べると、比較的小規模なメーカーであるアプリリアは、ライバルとは異なる財務的現実に直面している。彼らはピアッジオ・グループの一員ではあるものの、ドゥカティの親会社であるフォルクスワーゲン・グループや、KTMの新オーナーであるバジャジ・オートと比べると、規模の面で大きく劣っているのが実情だ。
それでも、継続的な投資によってアプリリアは安定した上位争いをする存在に成長し、2025年は4勝を挙げてマニュファクチャラーズランキング2位という結果を達成した。
アプリリアのマッシモ・リボラCEOは、サーキットでの成功がタイトルスポンサー獲得という形で反映されないことに、ガッカリしていると話した。
「プロジェクトをひとたび信じ始めれば、方向がどうあれ、仲間やパートナーと一丸となれていれば、必ず勝利できる」と、リボラCEOは言う。
「最終的に違いを生むのは人だ。だからこそ、パートナーが我々の取り組み、私自身、そして(テクニカルディレクターの)ファビアーノ・ステルラッキーニや他の人達を信じてくれるなら、今と同じように良いスポンサーを持ち続けることができる」
「正直なところ、驚いているとは言いたくないが、トップクラスのタイトルスポンサーを獲得できなかったことには少し失望している」
「幸いにも、我々には救い手のピアッジオ・グループがついている。しかし、いつの日かミケーレ・コラニーノ(ピアッジオCEO)に電話をして、『予算として大金を獲得してきた』と伝えられたらと思っている」
「それも私の仕事の一部だし、必ず最善を尽くすつもりだ」
リボラCEOのこうした発言は、昨年リバティ・メディアがMotoGPを買収し、二輪の最高峰シリーズがF1と同じ資本の傘下に入ったことを受けたものでもある。
MotoGPチームとそのタイトルスポンサー
| チーム |
タイトルスポンサー
|
|---|---|
|
アプリリア
|
-
|
| トラックハウス |
-
|
| ドゥカティ |
Lenovo
|
| グレシーニ |
BK8
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|
VR46
|
Pertamina
|
| ホンダ |
Castrol
|
|
LCR
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Castrol/Pro Honda
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KTM
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Red Bull
|
|
テック3
|
Red Bull
|
| プラマック |
Prima
|
| ヤマハ |
Monster Energy
|
MotoGPは世界的な広がりと高いエンゲージメントを誇る一方で、特に四輪のカテゴリーと比較するといまだ商業的な潜在力を十分に引き出せていない。この差はチーム評価額に最も顕著に表れており、すべてのF1チームが現在では10億ドルを大きく超える評価額になっている一方で、MotoGPチームの価値はその何分の一かにとどまっている。
なぜ大手ブランドがMotoGPへの投資に消極的なのかを問われると、リボラCEOは次のように答えた
「長い話になるが、結果としてMotoGPのブランドレベルは(十分に)上がらなかった」
「F1が成し遂げたようなステップを、そのまま踏むことはないと思っている。F1では、明らかに莫大な投資が行なわれた」
「我々はF1で起きたことを、そのままコピー&ペーストする必要はない。MotoGPには独自の特性があり、それは維持すべきだと思っている。しかしブランドという点では、全員がレベルを引き上げなければならない。ライダーは、世界最高のショーである我々のレースを伝えるアンバサダーとして活用されるべきだ」
MotoGPは近年カレンダーを大きく拡大しており、2025年シーズンは史上最多となる22戦が開催された。この過密日程がライダーの精神面、肉体面に与える影響については、意見が分かれている。
リボラCEOは、カレンダーの拡大自体は対応可能だとしつつも、チームに対するリターンをより大きくすることが重要だと語った。
「(22戦よりも)少ない方が望ましいのは確かだ」
リボラCEOはそう語る。
「ただし、特にリバティも関与する以上、それ以下になるとは思っていない。なぜなら、収益を生むのはショーだからだ」
「ビジネスのレベルを引き上げることができれば、現在行なっているテストの回数でも、22レースをこなすことは可能だと思う。ひとつの解決策としては、テストを大幅に削減することかもしれない」
「例えばF1では、より多くのメカニックやエンジニアを雇い、ローテーションさせている」
「だが、まず我々はMotoGPのビジネスレベルを引き上げる必要がある。その上で、簡単だとは言わないが、解決策は見つかるはずだ」
「収入は間違いなく重要だ。トップスポンサーがMotoGPに参入してくれれば、我々もその恩恵を受けることになる」
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