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バニャイヤの苦境、ドゥカティは今こそ「エゴ」捨てて支えるべき! 地下から“引き上げる”役が必要だ

フランチェスコ・バニャイヤの「煉獄の日々」は、MotoGP日本GPでのダブル優勝によって終わったかに見えた。だがインドネシアGPでバニャイヤは再び「地獄」へ突き落とされた──今、ドゥカティは彼を無条件に救い出さねばならないという使命を背負っている。

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Francesco Bagnaia, Ducati Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 マルク・マルケスが約1週間前、日本GPでMotoGP王座奪還を果たした際に語った数々の言葉の中に──これはおそらく見出しにはならないだろうが──彼のスポーツキャリアにおける最も暗い時期をよく表していたものがあった。

「自分がここに戻ってこられたのは、周囲の助けのおかげだ。僕は“地面に倒れた”わけじゃない……すでに“地下”にいたんだ。地面にいるなら、また起き上がることができる。でも、もっと下に沈んでしまったら、誰かが引き上げてくれなければいけない」

 2020年に右腕を骨折し、引退にも近づいていたマルケスはそうやって感謝を語っていた。

 バニャイヤはかつてのマルケスほど危機的な状況には陥っていない。だが彼もまた、助けを必要としている──それも、条件付きではなく、無条件の支援を。彼は今、どん底に落ちていて、支援を受けるべき状況なのだ。

 今がどれほど厳しい状況にあっても、バニャイヤはいまだドゥカティ史上もっとも成功したライダーであり、バレンティーノ・ロッシ率いるVR46アカデミーの象徴的存在なのだ。だが最近の出来事を見れば、ドゥカティもロッシ達も、果たして本当に全力で彼を救おうとしているのか、疑問を抱かざるを得ない。

 ドゥカティ内部に渦巻くエゴの濃度は、MotoGPパドックの他のどの組織よりも高い。そして、それはある意味当然のことだ。グリッド上で最も栄光ある2人のライダーを擁し、史上最強のマシンを目指しているのだから。彼らの最新型デスモセディチには、ジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)の明確なサインが刻まれている。

 ダッリーニャはすでにMotoGP史に名を残すほどの影響力を持つ存在となっている。彼自身もそれを自覚しており──そして公然と、あるいは暗に──そのプロトタイプに乗ることを許された者たちにも、常にそれを意識させている。ダッリーニャの声は、ドゥカティのあらゆる重要な領域──技術、運営、さらには政治的な部分にまで──決定的な影響力を持っている。しかし、ライダーこそが主役であるこのスポーツにおいて、その構造はどうしても摩擦を生んでしまう。

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images

 かつてはアンドレア・ドヴィツィオーゾとの間でも摩擦があった。彼は2017年と2018年、マルケスに本気でタイトル争いを挑むことのできた唯一のライダーだったが、それでもチームを去ることになった。彼に代わって2021年に加入したのが、先入観なく新天地に飛び込み、マシンとともに成長を重ね、2022年と2023年に王座を獲得したバニャイヤだった。しかし4シーズン連続でタイトル争いを演じた彼も、今や見る影もない状態に陥ってしまった。

 そしてドゥカティは、彼に差し伸べるべき手をまだ十分に差し伸べられていない。ここでも再び「エゴ」が立ちはだかっている。マルケスの圧倒的な強さによる心理的打撃か、あるいは2024年に11勝を挙げた際のように、今年のマシンを自分の走りに合わせきれないことへの混乱か──いずれにせよ、誰もが混乱している。そして確かなのは、関係者の誰にとってもこの状況は良い印象を残していないということだ。

 メーカーというものは基本的に「前進」しか見ない。前年型マシンの方が競争力が高いなどとは、ほとんど認めない。そうした認識は、時間と資金を無駄にしたことを意味するからだ。おそらくそのため、ドゥカティはバニャイアがサンマリノGP後のミサノテストで、GP25のエンジンを搭載したGP24を試走した事実を極秘にしておきたかったのだろう。

 しかし、インドネシアGP初日にその秘密は破られた。VR46チームのディレクター、アレッシオ・サルッチ(通称ウッチョ)が口を滑らせたのだ。「ペッコはミサノの月曜にモルビデリのバイクに乗ったんだ」と彼は明かした。

 これに対し、ドゥカティは怒りを示していて、チームマネージャーのダヴィデ・タルドッツィは「驚いた」と公に述べている。ロッシの長年の盟友であるウッチョが単に”うっかりミス”をしただけだと見る向きもあるが、Motorsport.comの取材によれば、ドゥカティはそう考えていない。むしろ、それは不満の表明──つまりバニャイヤの扱いに対する静かな抗議だと受け止めている。

 仮にうっかりミスだったとしても、2つの可能性が残る。ひとつは、ウッチョほどの立場の人物がするにはあまりに不用意な発言だったということ。もうひとつは、ドゥカティとのコミュニケーションが機能していないということだ。だがドゥカティのあの綿密な組織体制を考えればコミュニケーションが機能していないとは考えにくい。いずれにせよ、この暴露はバニャイヤの助けにはならなかった。彼はミサノに続き、今回もメディア対応を拒んでグランプリを後にした。

「ペッコ(バニャイヤ)が今、打ちのめされていることは明らかだ。ライダーとしてというよりも、人間としてだ」とタルドッツィは語る。

「我々はペッコのことを、彼の心情を守りたいと思っている。現時点で、ペッコが目に涙をためて現れたとしても、驚きはない。彼が速いライダーであることは言うまでもないが、同時に彼はとても繊細な男なんだ」

「今は彼をそっとしておいて、そして次のフィリップアイランド戦でパフォーマンスを発揮できるようにすることが最善だと思う」

 わずか1週間の間に、ドゥカティは所属ライダーがタイトルを手にするという歓喜の瞬間から、そのライダーの負傷と、さらにチームメイトの崩壊を目の当たりにする失意の時へと転じた。

 マルケスの怪我は時間が解決してくれるだろう。だがバニャイヤの場合は、真の介入が必要だ──エゴを脇に置き、誠実に、バニャイヤというチャンピオンを再び立ち上がらせる手助けができる人物による介入が。

 それは同時に、ドゥカティ自身をも高める行為となるだろう。チャンピオンを「生み出す」だけでなく、彼らが最も苦しむときに「支える」ことができるメーカーとして。

 

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