MotoGPで良い冬を過ごしたホンダ。それでも楽観視は厳禁? 「喜ぶにはまだ早すぎる」とライダー達引き締め
ホンダはMotoGPで苦戦してきたが、2025年シーズンに向けたテストを通じてポジティブな雰囲気が感じられていた。しかし、ライダー達はまだ喜ぶのは早いと、開幕を前に気を引き締めた。
ホンダはこの数年間MotoGPで苦戦が続いてきた。2025年は開幕前テストでポジティブな兆候が見られたが、ライダー達は開幕を前にまだ油断できる状況ではないと気を引き締めた。
セパン、そしてブリーラムと2度のプレシーズンテストを通じて、ホンダはこれまでよりも好調な走りを見せた。LCRのヨハン・ザルコがセパンでは総合7番手、ブリーラムではファクトリーチームのジョアン・ミルが総合8番手に入った。
ラップタイムが向上したことはもとより、ホンダのマシン自体の乗りやすさが改善され、これまでクラッシュが頻発していたライダー達にも、より自信を与えるモノになったようだ。
そうしたテストを経てホンダ陣営にはポジティブな雰囲気があるが、ライダー達はテストの結果だけで判断せず、今後の実戦を通じて進歩を確かめたいと気を引き締める姿を見せた。
「テストは良かった。良い仕事ができたし、今シーズンを最高の形でスタートすることができる」
ファクトリーチームのルカ・マリーニは開幕戦タイGPの開幕直前に、そう語った。
「普通のグランプリで真のポテンシャルを確認するのが楽しみだね」
「普通のグリップで普通の状況の、スタンダードなグランプリでパフォーマンスがどうなるか様子を見てみよう」
「喜ぶにはまだ早すぎるからね。状況を理解するために何レースか必要だろう。テストではコースコンディションが素晴らしすぎるんだ。これは他の皆にとっても同様のことだよ」
Luca Marini, Honda HRC
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
そしてテスト後には「僕が乗ってきた中で最高のホンダだ」と語っていたジョアン・ミルも、調子に乗りすぎることで、後でがっかりしたくないと語った。
タイGPに向けてどの程度楽観視しているのかを問われたミルは、次のように答えた。
「いや、あまり高すぎないよ。でもいい感じではあるし、楽観的ではあるね」
「シーズン開幕に向けてナーバスになっている。自分たちの立ち位置がどの程度なのか、それを証明して確認することになるからね」
「この数年で上手くいかなかった場合に自分を守るためにも、すごく楽観的にはなれないことを理解したんだ。精神的なゲームでもあるんだ」
「もちろんプレシーズンテストは良かったよ。シーズン中に望んでいるポジションをキープすることができたからね」
「ロングランも上手くいったし、1周でも改善があった。テストの内容は素晴らしいモノだったと、そんなふうに楽観的には思えているんだ」
ミルのテスト中のロングランペースは、ヤマハのファビオ・クアルタラロと同等で、注目を集めていた。ただミルはその平均ラップタイムについては、あまり楽観視できる材料とは思っていないようだ。
「確かにテストのロングランはかなり速かった」
「でも、あまりそのことを考えたくないんだ。どれだけ現実的なのか分からないからね。あのペースはトップ5だった」
「ファビオの走りは、素晴らしいラップというわけではなかったけど、ペースは良いモノがあった。僕としては彼らが今週末(タイGP)に改善してくると思っている。だからあまりその点については考えたくないし、過度に楽観的になりたくないんだ」
またマリーニによると、ホンダは順調に行けば9月のミサノテスト以降はバイクにもっと改善が見られる可能性が高いという。
「バイクがもっと良くなる時期を明言するのは難しいけど、昨年のように全てのスペックを新しくしたものを持ち込む計画があるのは確かだよ」
マリーニはそう明かした。
「だから全てが順調で完璧に進めば、ミサノテストからシーズン終盤戦のところで、もっと良いパッケージになっているかもしれない」
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