マルク・マルケス、新コースが得意だったのは昔の話……久々開催のブラジルGPは苦戦を覚悟「若い頃は本能で走れたんだけど」
ドゥカティのマルク・マルケスは、新しいサーキットにおいて自分がもはやスペシャリストではないと語り、さらにブラジルGP2日目には全ライダーがコースに慣れているだろうと考えている。
Marc Marquez, Ducati Team
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPは今週末、22年ぶりにブラジルGPを開催する。コースは1980年代に使用されたゴイアニア……今ではアウトドローモ・インテルナシオナル・アイルトン・セナと改称されたサーキットだ。
当然現役ライダーにとっては基本的に未知のコース。下馬評では新コースの戦績が良いマルク・マルケス(ドゥカティ)を推す声があるが、彼は以前のように新コースの“スペシャリスト”というわけではないと語る。
マルケスはMotoGPに初登場するコースで強さを見せることがこれまでに多かった。彼の限界を早期に見極める能力と低グリップ条件での強さが、いかんなく発揮されてきたのだ。
しかしマルケスはブラジルGP開幕を前に、アルガルヴェ(ポルトガルGP)やマンダリカ(インドネシアGP)といった比較的新しいコースで勝利できていないこともあり、以前と比べれば優位性は薄れていると語った。
「まあ、(新コースの)スペシャリストだったとは思う。だけどポルトガルやインドネシアのような新しいコースでは、そこまで特別な存在ではなかった。だからどう適応できるか、様子を見ていくことになる」
DAZNスペインに対しマルケスはそう話した。
「ゴイアニアは(1周が)短いサーキットだから、周回数が多くなる。土曜日には、もはや新しいコースとは感じなくなるだろう。長いサーキットの方が難しく、もう少し即興的に走る余地がある」
「短いコースではポジション取りが重要だ。同じコーナーを何度も走るから細部まで気を配らなければならないんだ」
Marc Marquez, Ducati Team
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
さらにマルケスは、新コースでの成功は若い頃であり、当時は本能的な走りができていたからだとも付け加えた。
「20歳や25歳の頃は、非常に素早く適応できていた。今も素早く適応できるとは思っているけど、一般的に若いライダーの方が新しい状況には早く適応できるものだ」
「経験を積むと、より考えて走るようになる。一方で若い頃は本能で動ける。僕としても、今はその本能に従って、最初から速く走れるようにしたいと思っている」
「新しいコースへの適応は僕のキャリアにおける強みのひとつだったけど、そういうわけで今回はあまり大きな要因にはならないと思う」
そしてブラジルGPのコースが、マルケスがあまり得意としていない右回りのコースであることも、彼にとってはマイナスとなっている。
「左コーナーがもっと多い方がいいのは確かだ。レイアウト自体は良いが、自分のスタイルに最適ではない。それでも良いペースとラインを見つけ、トップグループに食らいつきたい」
なおブラジルGPには、ドゥカティと相性があまり良くないと言われている構造を強化したスペックのタイヤが持ち込まれる。中でもハードタイヤは、マルケスが開幕戦タイGPでドゥカティに対し不利に働いたと考えていたのと同じ仕様だ。
「ポイントを獲得し、改善を続けたい。ここではタイの時と同じタイヤが再び持ち込まれるが、通常は僕達にはあまり合わないモノだ」
「だけど適応しなきゃいけない。問題はバイクだけでなくライディングにもあるんだ。ベッツェッキ(マルコ・ベッツェッキ/アプリリア)やペドロ・アコスタ(KTM)の走りはとても高いレベルにある」
そして開幕戦の結果と勢力図が実力通りなのか? それともタイヤ要因などによるものかという質問に、マルケスは次のように考えを述べた。
「ベッツェッキとアコスタのレベルは本物だ。昨年終盤の6レースでも、彼らはほぼ常に表彰台に上がっていた」
「いずれ追いつけるという話ではなく、彼らは非常に優れたライダーであり、バイクと完璧に調和している。僕たちは彼らに近づき、打ち負かすために努力しないといけない」
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