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出場停止のビニャーレス、ヤマハから今季レース出走はもう無い? 2021年シーズン早くも終了か

ヤマハはMotoGP第10戦スティリアGPでマシンを故意に壊そうとしたとして、第11戦オーストリアGPでマーベリック・ビニャーレスを“出場させない”という決定を下した。関係悪化の果ての決断にも思えるが、ビニャーレスが今シーズンのレースに復帰する可能性はあるのだろうか?

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPオーストリアGPの開幕を控えた8月12日、ヤマハは突如としてマーベリック・ビニャーレスの同グランプリ参戦を取りやめるという発表を行なった。

 この先の参戦についてヤマハはライダーとの話し合いを行なってから決定するとしているが、その参戦停止理由からすると、ビニャーレスが今シーズン中に再びヤマハからレースに出場するとは考えづらい。

 ヤマハは出場停止という衝撃的な決定の背景に、ビニャーレスが前戦スティリアGPでイレギュラーなマシン操作を行ない、エンジンを故意にブローさせようとしたことがあったと示唆している。

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 データによると、スティリアGP決勝のラスト4周で、ビニャーレスは平均よりも非常に遅いラップタイムを記録していた。24周目のラップタイムは平均より5秒遅く、25周目は6秒、26周目は5秒、そして27周目は実に12秒も遅かった。結局彼は最終ラップにピットレーンに入り、チェッカーを受けずにレースを終えている。

 今回ヤマハがこの声明を発表したことで、既に2021年限りでの早期離脱が決まっていたビニャーレスが、それを更に前倒しする形でこれ以降のレースに戻ってこない……という可能性がもたらされたことになる。

 皮肉なことに、この事態が発生したレッドブルリンクは、2018年に苦戦の続くヤマハのライダー2名に対して、当時の津谷晃司プロジェクトリーダーが会見で謝罪したサーキットだ。この日本企業にとって、ビニャーレスの態度は名誉に対する真正面からの攻撃であり、我慢のできないものだったはずだ。

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

 実際に、motorsport.comがライダーを含むパドック関係者に取材を行なったところ、ビニャーレスは終盤にエンジンを無意味に回す、不安定な走行を確かに行なっていたようで、クラッチを握ってエンジンの動力をカットして乗っていたという証言も得られている。

 なおビニャーレスはスティリアGPの週末、彼のYZR-M1のエンジンが適切に機能していないと気づき、技術者に報告したものの、彼らはエンジンを交換しないことにしていた。因果関係は定かではないが、決勝レースが赤旗中断となり、再開を迎えた際にはビニャーレスはエンジンが停止し、ピットレーンからの再スタートを余儀なくされていた。

 ただやはりビニャーレスがエンジンに対して故意にダメージを与えようとしたことはヤマハにとっては許し難い行為であり、今シーズン中に再びM1を走らせることは難しいようだ。

 あるヤマハに近い関係者は『この後、マーベリックがヤマハに戻ることを想像するのは難しい』とコメントしている。

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「彼は良い奴なんだが、彼の周囲には適切な人が居なかった。だから残念だ」

 そうコメントしたのは、ビニャーレスをよく知る人物だ。

「どうして彼がまた繰り返すのか、理解できない」

 この人物はそう付け加えている。ビニャーレスはMoto3クラスに参戦していた2012年(当時17歳)に、タイトル争いをしながらもBluesens Avintiaを離脱するために、一方的に帰国する、という行動をとったことがあるのだ。

 彼は長い間変化の渦に身を置いてきた。しかし求めていた安定は得られていない。

 ビニャーレスは2020年シーズンが始まると同時に、エージェントを変更。MotoGPライダーやチームのスポンサーも努めているオークリーの幹部であるジョバンニ・バレストラが新たにエージェントについた。

 彼は恐らく人生で扱った中でも特に厳しい問題を纏めなければならない。得られたであろう報酬を集めようとしつつも、クライアント(=ビニャーレス)にとって可能な限り有利な形で、ヤマハとの合意を探らなければならないのだから。

 この騒動が始まって以来、ビニャーレスは口を閉ざしている。彼はオーストリアGPのフリー走行1回目を、ヤマハのチームウェアをまとってコース脇から観戦していた。その他の彼の動きは、自身のInstagramへの投稿で、できるだけ早く状況について説明すると伝えていることのみだ。

 

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