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ヤマハ、新型MotoGPマシンの課題はやはりV4エンジンか「シャシーは悪くないが、さらなるパワーが必要」

MotoGPセパンテストを終えたヤマハは、エンジンのパワー不足に苦しんでいると語った。

Alex Rins, Yamaha Factory Racing

 MotoGPは2026年シーズン最初のプレシーズンテストをマレーシアのセパンで終えた。今季からV4エンジンを搭載するヤマハが、現状のパフォーマンスについてコメントした。

 ヤマハにとって、セパンテストは不本意なものとなった。タイムの面では、参戦5メーカー中最下位。さらにはエースのファビオ・クアルタラロが初日に転倒し、検査のため残りの日程に参加することができなかった。そして安全上の懸念が生じたことからテスト2日目はヤマハ陣営全体が走行見合わせ。最終日である3日目には走行できたものの、全体的に厳しいテストとなったことは言うまでもない。

 現行レギュレーション最終年である今シーズンに、V4エンジン搭載のM1を新開発してきたヤマハだが、今のところは課題を抱えている状態。ヤマハのスポーティングマネージャーであるマイオ・メレガリはMotoGP.comに対し、「最も改善が必要な領域はパワーだ。バイクは乗りやすく、バランスも良い。マシン自体の出来は悪くない」として、エンジンが依然として弱点であることを認めた。

 またサテライトチームであるプラマックのチームマネージャー、ジーノ・ボルソイもこれに同調し、次のように述べた。

「シャシーの観点から見ると、バイクは非常に競争力があり、よく機能している。トップスピードが不足しているのは明らかだが、ヤマハはすでにそこに取り組んでいるし、我々は心配していない」

 ヤマハは昨年終盤から、ワイルドカード枠を使ってV4エンジン搭載のプロトタイプマシンを走らせている。ただそのマシンに乗ったテストライダーのアウグスト・フェルナンデスは、エンジンを“セーフモード”にして走らせざるを得なかったため、マシンのポテンシャルを十分に引き出すことができなかった。

 先日のセパンテストでも、スペアパーツや交換用エンジンの不足により、ライダーたちは新型M1を自由にテストすることができなかった。

 メレガリはこれについて次のように説明している。

「ご想像の通り、すべてが新しく、パーツも十分に揃っていない。ここに来る前から、セパンとブリーラムでの2回のテストを同じ資材でやりくりしなければならないことは分かっていた」

「そのため、各テストでの走行距離は正確に決まっていた。次のブリーラムでのテストを確実に行なう必要があったので、そうするためには(セパンで)何周できるのかを計算していた」

 そういった制約があったにもかかわらず、セパンで予定していたプログラムの大部分を消化することができたという。というのも、ヤマハは最も多くの優遇措置を受けられる“グループD”にカテゴリーされていることから、合同テストの前に実施されたシェイクダウンテストでも多くの走行距離を稼ぐことができたのだ。

 現在ヤマハは、直線スピード向上を目的としたアップデート版エンジンの開発に取り組んでいるが、実戦投入の時期はまだ不透明だ。

 テストの総括について、メレガリは「実りあるテストだった」と語った。

「今回はシャシー、スイングアーム、そして空力のパーツ評価が主な項目となっていたが、予定していたものをほとんど消化することができた。ただ、セッティングの細かな合わせ込みまでは時間が足りなかったので、そこはブリーラムテストに持ち越すことになる」

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