MotoGP

サテライトチーム無しはつらいよ……ヤマハ、2023年前半戦での影響語る「タスクの分割ができない」

ヤマハは2023年からMotoGPのサテライトチームを失った状態となっているが、その影響はデータ面で現れてきているという。

Sebastian Fränzschky

公開日時: 2023/08/01 11:54

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Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

 MotoGP2023年シーズンからヤマハはサテライトチーム無しのファクトリー2台体制となっている。彼らとしても、サテライトチーム無しという状態に影響を感じているようだ。

 昨年までヤマハは旧ペトロナスSRTにあたるRNFをサテライトチームとしていた。しかしRNFは2023年からアプリリアへの鞍替えを決断し、ヤマハは今年2台体制でレースに挑むこととなった。

 サテライトチームの存在は近年のMotoGPでは重要視されていて、特に8台のマシンを走らせるドゥカティ陣営はライバルよりも多くのデータを活用できることがアドバンテージになっていると言われている。

 ヤマハは今シーズン、まだ決勝レースでの表彰台が1回のみと苦しいレースが続いている。チームマネージャーのマッシモ・メレガリはサテライトチームが無くなったことで、タスクの分担ができないなど、影響があることを認めた。

「それ(サテライトチーム無し)は大きなデメリットだよ」

 メレガリはmotorsport-totalのインタビューにそう答えた。

「つまるところ、我々は自分たちの仕事を100%やることになる。他のチームはそれを分ける事ができ、各チームが1/4ずつというのも可能だろう」

「タイヤひとつとっても、彼らはその選択のタスクを分割することができる。しかし我々にそれはできない。ほんの一例ではあるものの、残念だが現状はそういうものだ」

 なおメレガリは各チームに契約のある2024年はともかく、2025年以降に再びサテライトチームを持ちたいと考えている。

「我々はサテライトチームを失いたいわけではなかったし、将来サテライトチームを再び獲得したい」

「どのチームも2024年までの契約を結んでいるため、(サテライトチームを)2024年に、という訳では無い。しかし来シーズンが始まればすぐに、それについて話し合いを始めるつもりだ」

 彼は今シーズンから始まった新たなレースフォーマットも影響していると語る。スプリントレースが始まったことで、プラクティスの組み立てに変化があったのだ。

「それ(フォーマット変更の影響)はあるが、言い訳には使いたくない」

「ただご存知のように我々にはサテライトチームがいないため、短い時間で情報を集める上でふたりのライダーに頼らざるをえない。より多くのライダーがいれば、もっと簡単だったろう」

「我々にとってはより困難になってしまう。セットアップの比較を行ないたい時でも、時間がタイトなんだ。プラクティス1はおそらく何かを比較できる唯一のセッションではあるが、ライダーにとってはまずコースに慣れなくてはいけないし、コンディションも決して良くはない」

「(比較するのに)完璧なセッションはプラクティス2かもしれない。だけどプラクティス2ではレースに向けた準備が必要だし、予選Q2に進むためのタイムアタックも必要になっている。非常に複雑なんだ」

「(土曜日の)フリープラクティスは完全に自由だし、OKだ。ただ午前中であるため、コンディションがあまり良くない。温度も午後とは同じではないんだ」

「このフォーマットはショーにとっては非常に良いだろう。ただやる側にとってはそうでもないんだ」

 なおサマーブレイク明けのイギリスGPからは、規則が一部変更される。その結果、予選Q1とQ2の振り分けはプラクティス2のタイムだけを参照することになり、プラクティス1はよりマシンのセッティングに集中できるようになると期待されている。

 

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