ロッシ、コロナ再検査も陽性。ヤマハはロレンソをヨーロッパGPの代役に指名せず
新型コロナウイルスに罹患したバレンティーノ・ロッシは、検査で引き続き陽性反応が出ているため、MotoGPヨーロッパGPを欠場する可能性が高まっている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、新型コロナウイルスに罹ったため、アラゴンで行なわれたMotoGP第11戦アラゴンGPおよび、第12戦テルエルGPを欠場した。
それから3週間弱が経過したが、ヤマハの発表によるとロッシは火曜日(11月3日)に新型コロナウイルスの検査を受けたものの、陽性反応が出たという。
ロッシは水曜日にもう一度検査を受ける予定となっているが、ロッシに陰性の診断が出されなければ、今週末にバレンシアで行なわれる第13戦ヨーロッパGPも欠場することになるだろう。
MotoGPのレギュレーション上、チームには『ライダーの離脱から10日以内に、代役ライダーを用意する合理的な努力をしなければならない』とされているため、ロッシの欠場が決まった場合、ヤマハは代役ライダーを用意しなければならない。
ヤマハは、テストライダーのホルヘ・ロレンソではなく、スーパーバイク世界選手権(WSBK)で起用しているギャレット・ガーロフを代役に指名した。
ヤマハがロレンソを代役に指名しなかったのは、彼が2021年に向けてヤマハ残留が優先事項だとしつつも、テストライダー就任に関してアプリリアと話し合っていることを認めたためだ。
元モトアメリカ・スーパーバイクのライダーであるガーロフは、2020年にGRTヤマハからWSBKデビュー。カタルニアとエストリルで表彰台を3回獲得している。
ガーロフはMotoGP参戦のチャンスを夢だと称し、次のように語った。
「ヤマハがこのチャンスを与えてくれたことをとても光栄に思う。今年はすでに大いなる冒険の年だったが、これはそのオマケになるだろう」
「ヤマハのYZR-M1に乗ることは、何年も前にレースを始めてからの夢だったので、それが実現する可能性があることに本当にワクワクしている」
「だけど、バレンティーノにとっては不運な状況で、こんなチャンスが得られたことは残念だ。彼には悪いなと思っているし、早く回復することを願っている」
「僕が今週走ることになったとしても、マシンやタイヤ、ブレーキなどの知識がないので、厳しい戦いになるだろう」
「それにバレンシアのコースは初めてなんだ。でも僕自身については自信があるし、チャレンジする準備はできている。ヤマハのみんなに感謝している。頑張るよ!」
ロッシは、症状が出てから数日で体調が回復しているという。すでに2戦欠場していることについて「多すぎるよ」と語った。
「このウイルスはとても複雑で深刻だ」
「2日間は気分が悪かったけど、数日後には完全に体調が100%の状態に戻った。家では常に自己隔離していたし、医師のアドバイスにはしっかりと従っていた」
「とても悲しくてつらい状況だけど、それは仕方ない。残念なことに昨日(11月3日)また検査を受けたけど、以前の検査と同じく陽性反応が出てしまった」
「幸運なことに、金曜日か土曜日にサーキットに戻るチャンスは残っている。体調は良いし、チームのみんなと再会してM1に乗るのが待ち遠しい」
「次の検査の結果が陰性であることを願っている」
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