“サテライト”へ移籍のロッシ、2021年もヤマハ内での役割は不変? 監督ジャービス語る
ヤマハのリン・ジャービスは、2021年にバレンティーノ・ロッシがペトロナス・ヤマハSRTに移籍した後も、MotoGPマシンの開発においてロッシは非常に重要だと述べた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
あしかけ15年にわたり、ヤマハファクトリーチームとMotoGPを戦ってきたバレンティーノ・ロッシだが、2020年についにその関係に終止符が打たれた。ロッシは2021年も現役を継続するが、サテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTに移籍するのだ。
ただ、彼は引き続きファクトリーマシンを供給され、ファクトリーサポートを受けることになる。
ヤマハのマネージングディレクターであるリン・ジャービスは、ロッシの後任であるファビオ・クアルタラロとチームメイトのマーベリック・ビニャーレスの若手ふたりが、ファクトリーで開発をリードしていくだろうと認める。ただ彼はロッシが“お隣の”サテライトチームに移ったとしても、役割が大きく変わるとは考えていないと語った。
「彼はヤマハファクトリーチームと15年間を過ごしてきた。極めて驚くべきことだ」
ジャービスはロッシとヤマハのタッグについて、そう語る。
「その15年間はふたつのスティントに分けられる、最初に7年(2004〜2010)、そしてドゥカティでの2年間(2011〜2012)を経たあと2013年に彼は戻ってきて8年間を過ごした」
「そこには変化があるだろう。彼は隣のチームに移籍するのだから、違いがあることを疑う余地はない。しかし一方で、バレンティーノは来年も完全なファクトリーサポートを受けることになっているから、変わらないものもある」
「彼はファクトリーチームのライダーと同じスペックのマシンを走らせる。開発の一部がファクトリーチームによって主導されるというのは事実だが、バレンティーノはデータ収集の面で非常に重要だ」
「トラック上に多くのライダーがいることは重要なんだ。そして我々のエンジニアがファクトリーマシンを更に進歩させ開発するために、ファビオやマーベリック、そしてバレンティーノのデータを確認していくことは間違いない」
「しかしそれ以外にも、我々はフランキー(フランコ・モルビデリ)が(旧型マシンで)走っていることからも、興味深い情報を得ることができる」
「だから私としては、大きな違いはないだろうと考えている。どのケースでも不足があったり、バイクの開発方法で大きな変化があったりはしないだろう」
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