ヤマハ、2024年にMoto2からアロンソ・ロペス起用の可能性? サテライトチーム再獲得の意向を補強する動き
ヤマハは2024年以降に向けて、現在Moto2へ参戦中のアロンソ・ロペスと話し合いを行なうなど、若手ライダーの獲得の可能性も考慮しているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPに参戦するヤマハは、2024年以降の体制に関して、Moto2クラスの若手ライダーを確保するための動きを見せている。
motorsport.comでは昨シーズン末、最終戦バレンシアGPでヤマハのチーム代表であるリン・ジャービスが、Moto2クラスのアロンソ・ロペスと面会していたことを掴んだ。
その際の話し合いでは、ジャービスが近い将来ヤマハ内部に彼を組み込みたいという考えがあることを説明していたという。
当初、この動きについては成績低迷が激しかったフランコ・モルビデリの後任としてロペスを据えるのではないか、という向きで考えられていた。実際、モルビデリの2022年シーズンは相当厳しい状況が続いていた。
そのため、2023年シーズンまで残っている契約も危ういのではないかと見られていたのだが、ヤマハはこの契約を尊重し、1年間の”猶予”が与えられることになった。
ただ、現在のMotoGPクラスの競争の激しさを考えると、ルーキーを直接ファクトリーチームへ昇格させるという動きが、ためらわれる選択であることも確かだ。
つまりヤマハとしてはRNFが2023年からアプリリア陣営に移ってしまったため、ロペスを受け入れるためのシートを再び設ける必要があるということだ。彼らもサテライトチームを再び持つことに向けての意欲は見せており、その点で言えば彼らの意向を補強する動きだと言えるだろう。
Alonso Lopez, +Ego Speed Up
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
そして、ロペスが注目されているのも当然と言えば当然だろう。彼は2022年シーズンに高いパフォーマンスを示したライダーのひとりだが、そもそもフル参戦ライダーではない。
シーズン序盤も過ぎた頃、彼はロマーノ・フェナティの後任としてBeta Tools Speed Upに加入。Boscoscuro(旧Speed Up)のシャシーを使用したマシンを駆り、イギリスGPで初表彰台を獲得。サンマリノ、オーストラリアで2勝を記録し、14レースの参戦にもかかわらず、セレスティーノ・ビエッティからわずか9.5ポイント差のランキング8位を記録している。
ジャービスはmotorsport.comの取材に対して、直接は明言しないものの、ポテシャルを持つライダーをチェックすることもチームのトップとして当然のことだと話した。
「我々はこの世界がどう動いているかについて、よく分かっている」
「私の仕事はマーケットからの代替オファーに気を目を配っておくことも含まれている。そして、それはライダーやエンジニアについてもそうだ。ライダーについて言えば、私は利用できる選択肢の良い”見通し図”を作ることができると思う」
ヤマハの若手ライダーの獲得は、成功例も多い。3度チャンピオンに輝いたホルヘ・ロレンソは近年で最も成功した例だろう。また、2019年にペトロナス・ヤマハSRTからデビューしたファビオ・クアルタラロも、言わずもがなの成功例だ。
ロペスが彼らに続く成功例となれるかどうか、そしてそのためのサテライトチームを獲得できるかについては、今後の展開を待つ必要がありそうだ。
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