ヤマハ、Aスペックバイクのモルビデリにもアップデート提供。昨年ランク2位も最新型獲得できず
フランコ・モルビデリは2021年のMotoGPをAスペックと呼ばれる旧型のYZR-M1で戦うが、カタールテストではヤマハからアップデートがもたらされたようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ペトロナス・ヤマハSRTからMotoGPに参戦するフランコ・モルビデリ。彼は今季、最新型ではなくAスペックと呼ばれる2019年型に調整を加えたマシンでの参戦となっているが、カタールテストではヤマハからアップデートの提供があった。
モルビデリは2020年シーズンも前述のAスペックのYZR-M1を使用。しかしながら最新型を駆るファクトリーチームや、チームメイトのファビオ・クアルタラロを上回る速さを見せ、ヤマハ勢最上位となるランキング2位でシーズンを終えた。
しかし彼は2021年シーズンもAスペックのM1を継続使用する。これには金銭的な面や材料面でのタイミングといった背景もあり、シーズン終盤に決定を変更することは難しかったとヤマハのマネージングディレクターは説明している。
AスペックのM1は昨年の結果を見れば強力なパッケージであることは分かるが、それでもファクトリーマシンを使用するライバルに対して不利になるのではないかと当初は心配されていた。
しかし3月6日から始まったカタールテストでは、モルビデリのマシンにアップデートがもたらされ、それを試すことができた。モルビデリによると、アップデートによって昨年に比べてマシンはより前進したと感じられているようだ。
「最初のテストの後のフィーリングはとても良かった」
テスト2日目を終えたモルビデリはそう語った。
「ヤマハに感謝しなくちゃね。彼らは僕のバイクにアップデートを持ち込んでくれた。本当に良かったし、僕にとっては凄いサプライズだった」
「僕のパッケージには改善があった。この世界では同じ場所に留まるためにも前に進んでいく必要があるんだ」
「マシンパッケージは去年と比べて既に改善されていると思うし、少なくともこのテストで去年と似たようなレベルやポジションにいられることはポジティブだと思う」
なおテスト2日目、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは2021年型シャシーの使用を避け、2020年型マシンにおいて自身のライディングスタイルを活かして弱みを解決できないかと考えていたことを認めている。
昨年のモルビデリの活躍は、彼のマシンから最大限の性能を引き出す能力が、その成功の鍵だったと言われてきた。
モルビデリはライダーとして改善していくための作業は常に続けていると語る。ただ今回のテストでは試行錯誤の結果としてペースが落ちたと言う。
「このテストでも、もちろんライディングでより良くするための方法を探している。余裕のある部分を見つけたり、さらにタイムを引き出せる領域を見つけようとするんだ」
「より速くバンクさせ、より良く立ち上がっていこうとする……これはライダーならいつでもやることだと思う」
「そういうのは少なくとも僕はバイクに乗るたびにやっている」
「僕は常にコンディションはどうなのか、バイクがどう機能しているのかを理解しようとしている。自分の手にしているパッケージからどうやって(パフォーマンスを)絞り出すかを考えているんだ」
「去年僕はバイクとライディングスタイルを合わせるとても良い方法を見つけていた」
「(今回のテストで)止まったわけじゃないけど、コーナーのアプローチを変更しようとしてスローダウンしたんだ」
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