ヤマハ、エンジントラブルは大丈夫? 封印解除の申請を取り下げ
序盤戦でエンジントラブルに悩まされていたヤマハだが、彼らは問題の修正のためにMSMAへ申請していたエンジンの開封許可を取り下げた事がわかった。


MotoGPに参戦するヤマハは、今季序盤戦のヘレス2連戦においてエンジントラブルが発生。第5戦オーストリアGPを前にMSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)を招集し、安全上の理由から通常は封印されているエンジンの開封許可を求めていたことが分かった。
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しかしそれから1週間。第6戦スティリアGPを前にヤマハはその許可申請を取り下げたことが判明した。
ヤマハは第2戦スペインGPで、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がレース中に警告灯が点灯したことによりレースをリタイア。続くアンダルシアGPでもフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)がエンジントラブルでリタイアを強いられていた。
コンセッション(優遇措置)の無いヤマハは今季5基のエンジンを使用できるが、すでにマーベリック・ビニャーレスとモルビデリはその5基を使用している。ロッシとファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)についても4基を使用済みだ。
すでに5基を使用しているライダーは、今後何らかのトラブルで6基目が必要となった場合にはペナルティを受けることになる。
motorsport.comの調べでは、問題はエンジンのバルブシステムに関係があるようで、彼らがエンジン回転数を引き下げて使用していることも分かっていた。
この問題はヤマハが2020年用のエンジンに使用している2社のサプライヤーのうち、1社のバルブに不具合があったことが原因だという。
そして彼らは前述の通りMSMAを招集したものの、他メーカーは安全上の理由から変更が必要という主張に納得していないようだった。
なおMSMAはヤマハに欠陥のある部品を確認するための書類を要求したが、ヤマハはそれを提出していない。
MSMAへの開封許可の申請を取り下げたヤマハだが、ヘレス2連戦以来エンジンの問題は発生していない。
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