【MotoGP】ビニャーレス、イギリスGPもヤマハから出走許可得られない見込み。クラッチローが代役か
マーベリック・ビニャーレスは、前戦MotoGPオーストリアGPに続きイギリスGPもヤマハから出走許可を得られない見込みで、2戦連続の欠場となりそうだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
先日行なわれたMotoGPスティリアGPでマシンのエンジンを意図的に壊そうとしたとして、ヤマハからオーストリアGPの出走停止を命じられたマーベリック・ビニャーレス。motorsport.comの調べによると、彼は次戦イギリスGPも欠場することになりそうだ。
ヤマハから“出走停止”という異例とも言える措置を受けたビニャーレスは、オーストリアGPの週末にメディアの取材に応え、自らの行動について謝罪。様々なフラストレーションが溜まった結果、すべきではないことをしてしまったとして、自らの非を認めていた。
ただ、ビニャーレスとヤマハの関係は修復不可能なほど冷え切っているとされている。ビニャーレスは2022年まで残っている契約の早期解除を申し立てた結果、今季限りでのヤマハ離脱が決定。2022年からはアプリリアで走ることとなった。
ヤマハのチームマネージャーであるマッシモ・メレガリは先週、ビニャーレスの今季残りレースの出走に関しては議論の余地があるとして、次のように語っていた。
「現時点では、あらゆる可能性が残されている」
「今回の(出走停止という)決定は、ここ(ヨーロッパ)にいる我々が下したものだ。日本の人間とも話をしたが、とりあえずは今回のレースに関して出走停止とした」
「そこからまだどうするか考えていくことになる」
しかしmotorsport.comに入っている情報によると、ビニャーレスはイギリスGPも欠場する見込み。ヤマハのテストライダーであるカル・クラッチローが彼の代役として、ファビオ・クアルタラロと共にファクトリー仕様のヤマハYZR-M1を走らせるようだ。
クラッチローは昨年を最後に現役から退いていたが、負傷したフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)の代役としてレッドブルリンクでの2連戦を走った。そしてシルバーストンで行なわれるイギリスGPでも同様にSRTから出場する予定だった。
そのためSRTは、イギリスGPでMoto2ライダーのジェイク・ディクソンを起用するようだ。これが実現すれば、彼は母国でMotoGPデビューを果たすことになる。
SRTはこのイギリスGPで、ディクソンを2022年の正ライダーとするかどうか評価するようだ。SRTは今季モルビデリとバレンティーノ・ロッシを起用しているが、モルビデリはビニャーレスの後任としてファクトリーチーム昇格が濃厚であり、ロッシも今季限りでの引退が決まっているため、来季に向けたラインアップを模索している。ただ選択肢は限られており、ディクソンの他、Moto3のSRTに所属するダリン・ビンダーを“飛び級”で昇格させるのではないかとの噂もある。
またSRTは、今季限りでペトロナスのスポンサーシップを失うこととなっており、来季ヤマハから提供されるマシンも“Bスペック”と呼ばれる型落ちモデルとなることが決まっている。
なお現段階では、ビニャーレスの欠場期間がイギリスGPまでとなるのか、それともシーズン途中でヤマハとの関係を打ち切るのかについては明らかになっていない。
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