ザルコ、ピットレーンスタートのペナルティ科される。前戦「無責任な走行」と認定
ヨハン・ザルコはMotoGP第5戦オーストリアでフランコ・モルビデリとの間で発生したクラッシュについて、ザルコ自身の無責任な走行が原因だと認定され、次戦決勝レースをピットレーンスタートとするペナルティを科された。
Johann Zarco, Avintia Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第5戦オーストリアGPの決勝レースで発生した、ヨハン・ザルコ(アビンティア)とフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)の高速クラッシュ。そのクラッシュに裁定が下され、ザルコは次戦決勝レースをピットレーンからスタートすることになった。
オーストリアGPの決勝レース10周目に事故は起こった。ターン2で接触したザルコとモルビデリのバイクはターン3に向かって激しく転がり、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシに接触寸前の危うい事態を引き起こし、レースは赤旗中断となった。
ザルコはモルビデリの前に出た際、ブレーキング中にラインを変更したとして激しい非難を受けた。モルビデリに至っては「半分人殺しだ」と発言するような状況だった。
MotoGPスチュワードはこのインシデントに関して、スティリアGP開始を前に、両者への聞き取りを実施。その結果ザルコの行動は“無責任だった”と結論づけ、ザルコに対し次戦のピットレーンスタートというペナルティを科すと声明を発表した。
「ヨハン・ザルコとフランコ・モルビデリがレッドブラッグをもたらしたオーストリアGPのレースの後、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とMotoGPスチュワードパネルは8月20日に両ライダーから聞き取りを行なった」
「評価の結果、ヨハン・ザルコの無責任なライディングの証拠があると判断され、ペナルティが科された。彼は次戦のMotoGP決勝レースをピットレーンからスタートする」
ザルコはクラッシュの結果、深刻な怪我などは無いと診断されていたが、月曜になって右手舟状骨を骨折していたことが判明。水曜日に手術を受け、術後48時間は出走が行なえない規則のため、スティリアGPのFP1とFP2は欠場が決まっている。
なお同じオーストリアGPの予選では、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とアレイシ・エスパルガロ間でアタック妨害をめぐり、ペトルッチが中指を立てるジェスチャーを行なった件に対し、警告が行なわれた。
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