KTMはポル・エスパルガロしか乗りこなせない? ザルコ「ストーナー時代のドゥカティと似ている」
ヨハン・ザルコは現在のKTMの状況がケーシー・ストーナーが在籍していた時代のドゥカティを彷彿とさせると語った。
写真:: Bridgestone Corporation
昨シーズン限りでテック3を離れ、今季からKTMへ移籍したヨハン・ザルコ。これまで目立った成績を残せていないが、彼はチームメイトのポル・エスパルガロのみが結果を残している状況を、ケーシー・ストーナーが在籍していた頃のドゥカティのようだと語った。
エスパルガロは、2017年にKTMがMotoGPクラスにフル参戦を果たすタイミングでテック3から移籍。同じく移籍してきたブラッドリー・スミス(現アプリリアのテストライダー)に対する比較対象として見られてきた。
2019年シーズンはそのスミスに変わって、ヨハン・ザルコが加入し、さらにテック3もKTMのサテライトチームとして加わった。鳴り物入りで移籍したザルコだが、これまでのところKTMのマニュファクチャラーポイントは全てエスパルガロが獲得したものとなっており、KTMのドライコンディションでのベストリザルトも、先のフランスGPでエスパルガロが記録している。
ザルコに対し、RC16をより乗りやすいものにすることに取り組んでいるのかを訊くと、彼はこう答えた。
「まず、僕は自分のことを第一に考えている。僕のやり方で他のライダーも上手くいったなら、それは嬉しいけどね」
「確かに、現時点ではストーナーがいた時代のドゥカティようだ。2007年、ケーシーだけがドゥカティで速く走ることが出来た。同じように、ポルも他のKTM(ライダー)と比較してひとつ上にいる」
「KTMはこのリザルトに満足しているが、それでも4台全てのマシンが競争力を持てたなら、より満足するだろう」
ザルコが名を挙げたストーナーは、ドゥカティに4年間所属し、その間のチームメイト(ロリス・カピロッシ、マルコ・メランドリ、ニッキー・ヘイデン)の成績を上回った。2007年にはドゥカティ初、そしてこれまでのところ唯一のライダーズタイトルを獲得。4年間でドゥカティが挙げた24勝のうち、23勝を挙げている。
前戦フランスGPでは、ザルコは路面の濡れたコンディションで強さがあるように見えたが、通常のコンディションでは順位を下げた。ただ、そうした結果にもかかわらず彼は次のように語っている。
「フランスGP(の結果)は僕にとって素晴らしい答えだった。そしてポルの結果と僕の結果で同じ問題があったんだ」
「今僕は、マシンをより良く使うために別の方法を採ろうとしている。勝利のためではないにしろ、少なくともトップ10を獲るためにね」
テック3・KTMのルーキーライダーであるミゲル・オリベイラは、しばしばザルコを追い詰めている。しかしエスパルガロとの差は歴然だ。
motorsport.comがオリベイラに対して、ル・マンでのエスパルガロの結果について訊くと、彼はこう答えた。
「ポルはこのマシンで3年目だ。こうした結果を得ることは当然だと思う。普通のことなんだ」
「彼が僕たちと同じような結果だった場合、マシン開発が非常に厳しい状況だということを意味してしまう。だから、あるひとりのライダーがとても良い結果を出すことは、クルーやプロジェクト全体にとって確実にポジティブなことだ」
「こうした結果は、僕らもそこまで行けると示している。それを知っているからがっかりすることはない……今は無理でも、そこにたどり着けるはずだ」
Additional reporting by Gerald Dirnbeck
Pol Espargaro, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / LAT Images
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