MotoGPキャリア中断の危機を乗り越え……ポイントリーダーのザルコ「2年前の苦労も人生の一部」
プラマックのヨハン・ザルコは、2レースを終えてランキングトップに立っているが、それはKTM時代に苦しんだことに対する救いだとは考えていないと語った。
プラマックのヨハン・ザルコは、カタールで行なわれた開幕2レースで2位表彰台を獲得し、ポイントランキング首位に立っている。
ザルコは2017年にテック3ヤマハからMotoGPデビュー。いきなり上位を走行し、1年で3度表彰台に上がるなど活躍した。その実力が評価され、2019年にはKTMのファクトリーチームに迎えられるが、KTMのバイクへの適応に苦戦。シーズン途中に2年契約の打ち切りが決まり、シートを失ってしまった。
ザルコは一時、Moto2クラスに戻ることも考えていたが、ドゥカティと契約。アビンティア(現エスポンソラマ)に加わり、チェコGPで3位表彰台を獲得するなど活躍。今季はプラマックに移籍、最新仕様のバイクをドゥカティから供給されている。
KTMで苦しんだ後、今の活躍はある意味で救いになっているのではないかと訊かれた彼は、次のように答えた。
「2年前に起きたことは、人生の一部だ。僕はいくつかの決断を下したけど、いまはトップライダーたちと一緒に楽しむことができてとても満足している」
「最初の2レースはとても楽しかったし、それをコントロールするのはとても良いフィーリングだった。だから、これが救いだなんて考えてないし、考えている場合でもない」
「プラマックやドゥカティと、今この瞬間を生きているんだ。そして、2年前の決断はもう終わっている」
「だから僕は幸せだよ。正しい決断だったかどうかは分からない。僕は自分で決断し、ドゥカティのおかげでここにいる」
ザルコはドーハGPの決勝レースで、優勝したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に勝負を挑むことができたと話したが、チームメイトのホルヘ・マルティンが速すぎて簡単にはオーバーテイクできなかったと認めた。
「ホルヘがレースをリードしていたので、先週(開幕戦)よりも遅いペースになるだろうと思っていた。彼はルーキーだからね。でも1分55秒台をキープしていたペッコ(ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤ)と比べると、レース後半の僕たちは速かったと思う」
「彼の後ろでフィーリングは良かったし、誰かに抜かれてもエンジンのおかげで再び2番手を取り戻すことができていたからハッピーだ」
「僕にとっては先週と同様に完璧なレースだった。レース終盤に向けてエネルギーを維持し、優勝を狙うことができた。残り4周でファビオが来た時は、フィーリングも良くタイヤの状態も悪くなかったので、優勝のチャンスがあったんだ」
「でも彼がホルヘをオーバーテイクした時、すぐにその差が開いてしまった。僕もホルヘをオーバーテイクしたかったが、ホルヘが少し速すぎて、オーバーテイクするのは難しかった」
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