言い過ぎたかも……ヨハン・ザルコ、アビンティア“侮蔑”発言を謝罪
2020年シーズンからアビンティアに加入するヨハン・ザルコ。彼は契約以前にチームを低評価する発言をしたことについて、アビンティア側に謝罪したことを明かした。
Johann Zarco, Team LCR Honda
Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGPをアビンティア・ドゥカティに加入して戦うヨハン・ザルコ。彼は契約前にアビンティアを低く評価する発言を行なっていたが、このほどチームに対し、自身の発言を謝罪したことを明らかにした。
ザルコは昨年8月に、2年間の契約を結んでいたKTMとの契約を破棄し、早期にチームから離脱することを決定。その後、第17戦オーストラリアGP〜最終戦バレンシアGPまで、怪我の治療を行なうために欠場した中上貴晶の代役としてLCRホンダからレースに参戦した。
彼はホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)の引退も相まって、一時はホンダ入りか、という噂も広がったが、最終的にアレックス・マルケスのレプソル・ホンダ入りが決定したことで、ザルコのMotoGP参戦継続は再び雲行きが怪しくなった。
しかしそこから事態は一変。既にアビンティアと契約を結んでいたカレル・アブラハムが放出され、ザルコが同チームに加入することになった。しかし、ザルコとアビンティアの関係の始まりは“最高”のものではなかった。
当初、ザルコは戦闘力のある“良い”チームへの加入を望んでいると語り、アビンティアに加入するくらいならば、Moto2クラスに戻ったほうが良い、という考えを示していた。
だがドゥカティはザルコを陣営に加えるために多くの努力を払った。アビンティアをカスタマーからサテライトチームへ格上げし、更にジジ・ダッリーニャ(ドゥカティのゼネラルマネージャー)も直接説得を行なった。そしてザルコはドゥカティとの契約を結び、アビンティア加入に至ったのだ。
2020年2月初旬にはセパンでテストが始まるが、ザルコは以前の発言について、チームそしてスポーティングディレクターのルーベン・ザウスに対し謝罪したと明かした。
「ドゥカティが直接関わってくれたことで、僕が当初持っていた不安や恐れは消えたんだ。チームの名前は変わらずアビンティアだけど、実際にはそうじゃない」
ザルコはそう語る。
「チームのメカニックとルーベン・ザウスと話して、謝ったよ。僕はあまり良いことは言っていなかったからね。彼らは君は間違っていないと、あの状況では断るのも普通のことだと言ってくれた」
「メカニックのモチベーションは300%だ。僕らはドゥカティのファクトリーで会ったんだけど、彼らがそこにいたんだ。それがポジティブなことだった。会えて良かったよ」
また、アビンティアにはドゥカティから技術者が5名派遣される事になっているようだ。そしてザルコは新たにクルーチーフとなる予定のマルコ・リガモンティにも期待を寄せている。
「彼ら(技術者)が(チームに)加入することは、(チームメイト/ティト)ラバトを含むチーム全体にとって利益となるはずだ」
「クリスマス休暇の間にドゥカティ本部で彼(リガモンティ)とも会った。彼は(アンドレア)イアンノーネのドゥカティ時代の担当で、スズキでもそうだった。イアンノーネと共に勝っているし、ドゥカティもそれを分かっている。イアンノーネがアプリリアに行った時はスズキに残ったけど、ドゥカティに戻ってきて彼は喜んでいるよ」
2020年最初のテストまであと僅かだが、ザルコは開幕に向けてトレーニングを加速させていると語った。
「休暇の間、僕は多くの時間をサイクリングに使った。1月中旬からはランニングや水泳などの心肺機能向上のトレーニングも再開している。今月はあっという間に過ぎていくだろうけど、後半では毎日バイクを走らせてトレーニングするつもりだ」
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