オースティンMotoGP決勝レポート:マルケス、レースを完全支配。ロッシはクラッシュ
レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのホルヘ・ロレンソを下してグランプリ・オブ・ジ・アメリカズ4年連続優勝という偉業を成し遂げた。ロレンソのチームメイト、ヴァレンティーノ・ロッシは、クラッシュに終わった。
写真:: Michelin Sport
昨年チャンピオンのマルケスは、レース早々にロレンソとドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツォオーゾからアタックを受けたにもかかわらず、彼はこれを簡単にいなし、彼の威厳を遺憾なく見せつけ、後続を引き離して今季2勝目を果たした。
ロッシは、レース早々ターン2でクラッシュ。その後、彼はクラッチに不調を訴え、リタイアを喫した。これは、ロッシにとって2014年のアラゴン以来のリタイアである。
もうひとつの大きな出来事は、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)がターン1でドヴィオーゾに追突、クラッシュしたこと。しかし、彼らは幸いにも無傷だった。
レースストーリー
ロレンソは素晴らしいスタートを決め、1コーナーまでにマルケスとロッシの前に立った。しかし、ロレンツォは1コーナー膨らんでしまい、その隙にマルケスとロッシの先行を許してしまう。しかし、ロレンソは諦めず、3コーナーでロッシの前に出ると、今度は11コーナーでマルケスに挑む。しかし、彼は再びオーバーラン。またしても3番手に落ちてしまう。
1周目の終盤、今度はドゥカティのドヴィツォーゾにオーバーテイクされてしまう。しかしマルケスは、ポジション奪還に意識を集中し、2周目のターン1で再び前に出ることに成功する。これで3番手にロレンソ、以下アレイシ・エスパルガロ(チーム・スズキ・ECSTAR)、ペドロサ、ロッシの順でレースが進行していく。
ロッシはスタート当初から、クラッチの不具合に苦しんでいた。それでもなんとかペドロサを追い上げていたが、3周目のターン2でオーバーラン。ロッシに怪我がなかったが、これで彼のレースは終わった。
5周目、ロレンソはドヴィツォーゾを交わして2位に復帰したが、この間にマルケスは快調に飛ばしており、すでに2秒以上の差が開いてしまっていた。
4番手に位置していたペドロサは、リヤにソフトタイヤを装着したこともあり、ロレンソとドヴィツォーゾを僅差で追っていた。しかし、ターン1でドヴィツォーゾに追突。巻き添えにする形でコースアウトし、ドヴィツォーゾはここでリタイアを喫している。ペドロサはコースに復帰したものの、やはり数周でリタイア。ピットに戻った後、ドゥカティのガレージを謝罪のために訪れている。
エルバルガロは、ペナルティにより後方からのスタートとなっていたドゥカティのアンドレア・イアンノーネに6周目に交わされてしまうが、上位のマシンが多数リタイアしたこともあり、ふたりは3番手と4番手に位置している。
7番手にはカル・クラッチロー(チームLCR/ホンダ)。彼はセカンドロウスタートだったにもかかわらずスタートに失敗し、後方に下がっていた。スコット・レディングのドゥカティを追っていたクラッチローは、テック3/ヤマハのブラッドレー・スミスと接触してしまう。これでミケーレ・ピッロ(Pramac/ドゥカティ)が7番手に上がり、ポル・エスパルガロ(テック3/ヤマハ)を従えていく。
マルケス、その強さを印象付ける
レース距離の約半分を走りきったところで、マルケスはロレンソに対して5秒のリードを築いていた。そして、ロレンソの後方4秒のところにイアンノーネがいる。マルケスはその後、毎周のようにロレンソとの差を広げていき、最終的には6秒差で優勝する。ただ、最終ラップに入った時の差は8秒であり、マルケスが数字以上の完勝を果たしたと言うことが、お分かり頂けるだろう。これでマルケスは、オースティンでのグランプリ・オブ・ジ・アメリカズを4年連続勝利。前戦アルゼンチンに続く2連勝を果たした。
ロレンソの後方4秒に、3位のイアンノーネ。スズキはチームメイト同士で4位を争ったが、マーベリック・ヴィナレスがこれを制した。アレイシ・エスパルガロが5位。6位にはポル・エスパルガロとの戦いを制したレディングが入っている。
Race results:
Pos | Rider | Team | Bike | Time |
---|---|---|---|---|
1 | Marc Marquez | Repsol Honda Team | Honda RC213V | 43:57.945 |
2 | Jorge Lorenzo | Yamaha Factory Racing | Yamaha YZR-M1 | +6.107 |
3 | Andrea Iannone | Ducati Team | Ducati Desmosedici GP16 | +10.947 |
4 | Maverick Viñales | Team Suzuki ECSTAR | Suzuki GSX-RR | +18.422 |
5 | Aleix Espargaro | Team Suzuki ECSTAR | Suzuki GSX-RR | +20.711 |
6 | Scott Redding | Octo Pramac Yakhnich | Ducati Desmosedici GP15 | +28.961 |
7 | Pol Espargaro | Tech 3 | Yamaha YZR-M1 | +32.112 |
8 | Michele Pirro | Octo Pramac Yakhnich | Ducati Desmosedici GP15 | +32.757 |
9 | Hector Barbera | Avintia Racing | Ducati Desmosedici GP14 | +34.592 |
10 | Stefan Bradl | Aprilia Racing Team Gresini | Aprilia RS-GP | +40.211 |
11 | Alvaro Bautista | Aprilia Racing Team Gresini | Aprilia RS-GP | +45.423 |
12 | Eugene Laverty | Aspar Racing Team | Ducati Desmosedici GP14 | +47.127 |
13 | Tito Rabat | Estrella Galicia 0,0 Marc VDS | Honda RC213V | +47.426 |
14 | Yonny Hernandez | Aspar Racing Team | Ducati Desmosedici GP14 | +51.190 |
15 | Loris Baz | Avintia Racing | Ducati Desmosedici GP14 | +1:12.929 |
16 | Cal Crutchlow | Team LCR | Honda RC213V | +1:19.252 |
17 | Bradley Smith | Tech 3 | Yamaha YZR-M1 | +1:28.036 |
R | Dani Pedrosa | Repsol Honda Team | Honda RC213V | Crash |
R | Andrea Dovizioso | Ducati Team | Ducati Desmosedici GP16 | Crash |
R | Valentino Rossi | Yamaha Factory Racing | Yamaha YZR-M1 | Crash |
W | Jack Miller | Estrella Galicia 0,0 Marc VDS | Honda RC213V | Crash |
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