キャリア最悪のシーズンを送るビニャーレス「何度も諦めそうになった」
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、ここまでキャリア最悪のシーズンを強いられていることは“受け入れがたい”とし、何度も諦めそうになったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年MotoGP開幕戦カタールGPで優勝を果たしたヤマハのマーベリック・ビニャーレスだが、それ以降のレースでは表彰台を獲得できずにいる。また、第8戦のドイツGPでは予選でキャリア最悪の21番手タイムに終わり、決勝では最下位でチェッカーを受けた。
ドイツでのレース後、ビニャーレスはチームに対して怒りを露わにする場面もあり、現在自分はデータ採取のみを行なうライダーのように扱われており、“リスペクトに欠ける”と批判した。
対照的にチームメイトであるファビオ・クアルタラロは今シーズンこれまで3度の優勝を飾り、現在2番手以下に21ポイント、ビニャーレスとは56ポイント差をつけ、ポイントランキング首位につけている。
今週末開催されている第9戦オランダGPに先立ち、ビニャーレスは現在の状況を説明するのは難しとし、心境は前戦のドイツGPから変わらないという。
「正直、僕はハッピーでないという訳ではない。ただ、これまでのキャリアにおいてこのポジションにいたことがないから、ライダーとして自分が軽視されているように感じる」
ヤマハのライダーであることにまだ満足しているかとmotorsport.comに尋ねると、彼はこのように答えた。
「レースを最下位で終えるなんて、子供の頃を振り返っても記憶がないよ。それががっかりしている理由さ」
「何が起きているかわからない。問題が起きる度に解決策を探そうとするんだけど、決まっていつも解決策が見つからないんだ」
「僕たちはもう少し何かが必要で、それを見つけ出さなければいけない。なぜなら、僕たちは多くの問題を抱えているからね」
「カタールでの開幕戦は奇妙だよ。どうやって優勝したのかね」
「僕は一番から最下位まで落ちた。もしかしたらここ(アッセン)でまた一番になれるかもだけど。とても不思議さ。ライダーとしてモチベーションを保つのにとても複雑だね」
「もちろん、何度も諦めたくなった。だって本当に何故今このような状況にいるのかわからないから。僕はスマートに働こうとしているし、冷静でいることを心掛けているのに答えはいつも“わからない”だからね」
「だから僕たちは“わからない”ということを受け入れ始めた」
「僕はいつも同じことを尋ねる。なんでカタールではバイクが機能したのに、今このポジションにいるのか、とね。だから、この状況が不思議で受け入れがたいよ」
ビニャーレスは前戦ドイツGP後にチームメイトのクアルタラロのセッティングを試すという提案に反論したが、今週末のオランダGPではクアルタラロと全く同じセッティングをすると認めた。
またビニャーレスはクアルタラロのパフォーマンスと自身への失望が関係しているということを否定し、以下のように付け加えた。
「今の問題解決の手段として、ファビオ(クアルタラロ)と全く同じセットアップを試してみるよ。同じ電子制御で、同じクリック、サスペンションで、全てを同じにしてみた時にどのようになるのか、見てみようと思う。だって僕たちには何もわからないから」
「だからここアッセンではファビオと全て同じもので試し、どのポジションにいるのか見ることにするよ」
「それでも僕はトライしなければならないし、僕は僕のライディングに合うセットアップを見つけなければいけないと思う。僕は少なくともチームに従うよ」
「僕は強制的にこんなことをしている。だってこれまでのやり方を続けられないし、時間を無駄にしたくないからね」
「ドイツでは理由なしに転倒をした。バンク角もなく、フロントブレーキもかからなかった」
「今週末はファビオがサスペンションを強くするのなら、僕も同じく試したいと思う」
「僕が適応する必要があるのは確かだね。でも他のガレージのみんなと同じようにレースをするよ」
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