タイテスト初日：クラッチローが1番時計。中上ルーキートップ17番手

　16日、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットでオフシーズンテストが開始され、LCRホンダのカル・クラッチローが初日のトップタイムをマークした。

　今シーズン初開催するタイGPの舞台となるこのサーキットで、各ライダーたちは初めてMotoGPバイクを走らせた。

　クラッチローは、この日早い段階でクラッシュを喫したものの、セッション残り40分を切ったタイミングでタイムを更新。1分30秒797を記録しトップとなった。

　レプソル・ホンダのマルク・マルケスは正午を過ぎた頃に1分39秒912をマークし、タイムシートのトップに浮上。セッション残り1時間までその座を守ったものの、最終的にそのタイムを更新せず、3番手でこの日の走行を終えた。

　クラッチロー以外でマルケスを上回ったのは、スズキのアレックス・リンス。1分30秒809を記録し、クラッチローと0.012秒差の2番手となった。

　4番手にはドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾが続いた。彼は今回初めて新しいタイプの空力フェアリングをテストしていた。一方チームメイトのホルヘ・ロレンソは、ドヴィツィオーゾとは違ったバージョンのフェアリングを試し、10番手となっている。

　ダニ・ペドロサ（レプソル・ホンダ）はセッション終盤にタイムを更新。これにより、トップ5に3台のホンダが入った。

　ヤマハ勢は、39歳の誕生日を迎えたバレンティーノ・ロッシが0.392秒差の8番手。マーベリック・ビニャーレスは11番手止まりで、なんとかサテライトチームであるテック3のヨハン・ザルコの前をキープした。

　アプリリアのアレイシ・エスパルガロが15番手、KTMのブラッドリー・スミスが20番手となっている。セパンでのテストで負傷したポル・エスパルガロ（KTM）の代役としてテストに参加したKTMのテストライダー、ミカ・カリオだったがハイサイドを起こし転倒。メディカルセンターで診察を受けた。

　2018シーズンにMotoGPデビューを果たすルーキー勢の中では、LCRホンダの中上貴晶が最上位の17番手。チームメイトのクラッチローからは0.895秒差だ。昨年のMoto2王者でマルクVDSホンダのフランコ・モルビデリは19番手となっている。

Pos.	No.	Rider	Bike	Time	Delay
1	35	Cal Crutchlow	Honda	1'30.797
2	42	Alex Rins	Suzuki	1'30.809	0.012
3	93	Marc Marquez	Honda	1'30.912	0.115
4	4	Andrea Dovizioso	Ducati	1'30.945	0.148
5	26	Dani Pedrosa	Honda	1'30.960	0.163
6	9	Danilo Petrucci	Ducati	1'31.003	0.206
7	43	Jack Miller	Ducati	1'31.044	0.247
8	46	Valentino Rossi	Yamaha	1'31.189	0.392
9	29	Andrea Iannone	Suzuki	1'31.235	0.438
10	99	Jorge Lorenzo	Ducati	1'31.246	0.449
11	25	Maverick Vinales	Yamaha	1'31.294	0.497
12	5	Johann Zarco	Yamaha	1'31.305	0.508
13	53	Tito Rabat	Ducati	1'31.523	0.726
14	19	Alvaro Bautista	Ducati	1'31.525	0.728
15	41	Aleix Espargaro	Aprilia	1'31.662	0.865
16	45	Scott Redding	Aprilia	1'31.685	0.888
17	30	Takaaki Nakagami	Honda	1'31.692	0.895
18	17	Karel Abraham	Ducati	1'31.698	0.901
19	21	Franco Morbidelli	Honda	1'31.729	0.932
20	38	Bradley Smith	KTM	1'31.741	0.944
21	12	Thomas Luthi	Honda	1'32.716	1.919
22	10	Xavier Simeon	Ducati	1'32.720	1.923
23	36	Mika Kallio	KTM	1'32.749	1.952
24	55	Hafizh Syahrin	Yamaha	1'33.165	2.368