ドヴィツィオーゾ「”チームオーダー”は僕が求めたものじゃない」と主張
ドゥカティのドヴィツィオーゾは、自身のタイトルの可能性を残すためにチームオーダーの発令を求めたことはないと語る。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
マレーシアGPで今季6勝目を挙げたドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾ。この勝利によりドヴィツィオーゾは、レプソル・ホンダのマルク・マルケスとの差を21ポイントまで縮め、自身初のタイトル獲得の可能性を、最終戦バレンシアGPに残した。
ドヴィツィオーゾの勝利は、16周目の最終コーナーで、先頭を行くチームメイトのホルヘ・ロレンソがワイドに膨らんだ隙を突いて、もぎ取ったものだった。
当時のロレンソのマシンのダッシュボードには、”マッピングを8に変更しろ”というメッセージが送信されていた。これは”ドヴィツィオーゾを先行させるように”との指示だったが、レース後にロレンソは、そのメッセージを見ていなかったと説明した。
これについてドヴィツィオーゾは、レース前にチームの戦略を話し合うミーティングは行われなかったと主張。レースに勝つためには、コース上でロレンソを抜く必要があると考えていたと語った。
「ダッシュボードのメッセージについて、僕は何も知らない。僕は政治的なライダーじゃないから」
そうドヴィツィオーゾは語った。
「僕はチームの首脳陣と、そういったことについて話をするような人物じゃない」
「僕はスポーツマンであり、勝利はコース上で勝ち獲らなきゃいけないと思っている。ドゥカティには何も求めなかった」
「もしそういうことが起こったとしても、僕は何も知らない。それはドゥカティの決定だったのだろう。多分、僕は珍しくもあり、そしてちょっとおかしいのかもしれない。なぜならそういうことを求めていないから」
「チームオーダーについてのミーティングは一切行っていない。どんな状況でも、25ポイントを獲得することにただ集中していたんだ」
ドヴィツィオーゾは、ロレンソがウエット時ほど強くないと感じていた。そして、もしロレンソがミスを犯さなかったとしても、オーバーテイクできるだけのペースを持っていたと考えているという。
「勝つのは予想していた以上に難しかった。ホルヘがとてもうまく乗っていたし、フロントタイヤは簡単にロックしてしまっていたからだ」
そうドヴィツィオーゾは語った。
「リスクを取らないようにするために、僕は彼の後ろに留まっていた。それほどリスクを取ることなく、彼に仕掛けることができる時間がやって来るのを知っていたからだ」
「レースの3/4の距離まで、ホルヘはギャップを築こうとしていた。でも、僕は彼よりも速く走れることを知っていたんだ。そして最後には、彼は何か狂ったことをしたくなかったんだと思う」
「彼はフロントタイヤをロックさせ、クラッシュ寸前だった。だから僕らは戦うことなく、タイトル獲得の可能性はまだ残っている」
Additional reporting by Scherazade Mulia Saraswati
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