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いよいよ復活のNASCAR……その一挙手一投足に世界の注目が集まる

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いよいよ復活のNASCAR……その一挙手一投足に世界の注目が集まる
執筆:
2020/05/17 2:30

ダーリントン・レースウェイは、NASCARの歴史の象徴的な部分である。そして今週、新たに重要な役割を果たすべく、準備が進められている。

 NASCARが1950年に制定された時、ダーリントンは最初のスーパースピードウェイだった。それから70年、様々なシーンを演出してきた。

 しかしこれから4日間、その責任はさらに大きくなる。このコースでは、3月8日のフェニックス戦以降中断していたNASCARのレースが開催されることになったのだ。

 NASCARのフェニックス戦の翌週、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界中のライブスポーツが急遽中止されることになった。アメリカは特にその中心におり、ドナルド・トランプ大統領は、国家緊急事態を宣言。全米の国民は、感染の拡大を阻止するために、在宅命令を受けることになった。

 それから2ヵ月以上が経ち、ついにレースが復活することになった。ダーリントン・レースウェイの社長であるケリー・サープは次のように語る。

「このレースがどう機能するのか、それを見たいと思っている人は多くいるだろう。彼らは再びスポーツを観戦することを望んでいる。そして我々は、素晴らしく、安全なショーを実現したい」

 ノースカロライナ州とサウスカロライナ州で規制が緩和されたため、NASCARはダーリントンとシャーロットで7レースを開催する予定である。いずれも、無観客レースとなる予定だ。そしてそのうち、5月17日の現地時間3時30分にスタートするザ・リアルヒーローズ400は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、アメリカのテレビに戻る最初のメジャー・プロスポーツということになる。

■ダーリントンに集まる注目

 2004年以降、ダーリントンは1シーズンに2戦以上のカップシリーズのレースを開催したことはない。しかし今年は1週間のうちに2レースを実施し、今年後半には3回目のレースも開催する予定だ。

「NASCARの復活初戦というだけでなく、国営テレビに復活する最初のライブスポーツイベントを主催するということは、名誉なことだ。光栄なことであり、素晴らしいことなんだ」

 サーキットのサープ社長はそうmotorsport.comに対して語った。

「今回のことは、ダーリントン・レースウェイにとって素晴らしいチャンスであり、NASCARにとっても素晴らしいチャンス……さらにサウスカロライナ州にとっても素晴らしいことだ。そしておそらく、最も重要なことは、我々の国がリセットボタンを押し、ライブスポーツに戻る絶好の機会だということだ」

「しかし同時に、それには大きな責任が伴う。最初の門戸を開くのは、大きな責任があるのだ。だからこれを正しく行なう必要がある」

 NASCARのエクゼクティブ副社長兼チーフレーシング開発オフィサーであるスティーブ・オドネルもこれに同意する。

「我々にはスポーツとして、大きな責任があることを前もって認識している。しかし、このプランをまとめるにあたって集まったグループに、自信を持っている」

 そうオドネル氏は語る。

「我々がまとめた計画を確信するために、業界全体が結集したのだ」

「我々は進めていくことにより確かに学んでいくことになるだろう。しかし我々が導入したプロセスは、業界全体に、我々が最初の例になれるという自信を与えることに繋がった。我々はそれを、ダーリントンで行なうことができると思う」

■新しい常識

 コース上でのバトルは、これまで我々が見てきたモノとは、おそらく大差ないだろう。しかしイベントの運営を取り巻くすべてのことは、新たな領域に入っていくことになる。

 日曜日に行なわれるレースは無観客で行なわれ、全ての参加者の間でソーシャルディスタンスが保たれる。そしてイベント前後には検査が実施され、レースイベントは1日に圧縮されたスケジュールになる。

 放送はシャーロットのスタジオに実況席が設けられ、サーキットにはピットレポーターがひとりだけが派遣される。また現場で取材するメディアは4人だけで、カメラマンも3人だけになる。

 チームスタッフも削減され、それぞれのチーム間の接触も極力避けられる。もし必要が生じた場合には、接触経路の追跡もできるようになっている。

Atmosphere

Atmosphere

Photo by: Jim Utter

 NASCARのレース運営担当副社長のジョン・ボボは、次のように語っている。

「我々はサウスカロライナとノースカロライナの公衆衛生担当者と引き続き話し合っている」

 そうボボ副社長は語る。

「我々は各コミュニティのゲストであり、これらのイベントに備えるため、状況の進展を見守る必要がある。そして我々の計画の進展は、パンデミック関連の最新状況に依存する可能性がある」

「イベントはこれまでとは違って見えるだろう。移動方法、参加する方法、イベントの内部で移動する方法、イベントから離れる方法は、これまでとは異なる」

 コースは今週のレース実施に向けて準備が進められているが、外から見える最初の動きは、カップシリーズのマシンを輸送する業者が、コースに入った時である。通常のレースの際に行なわれるような事前のイベントは何もない。

Atmosphere

Atmosphere

Photo by: Jim Utter

 通常ならばどのレースでも、事前に数週間にわたって記者会見などのプロモーション活動が行なわれ、チケット販促に役立てられる。しかし今回に限っては、テレビ放送が行なわれることを告知するプロモーションのみが行なわれている。

 ただサープ副社長曰く、いつもと同じ準備もいくつか残っていると語る。

「様々なモノを準備する必要がある。路面があり、消防や安全に関するスタッフ、スポンサーやブランディングのための看板も準備しなければならない」

「そしてウォールを塗らなければいけないし、芝生も刈らなければいけない」

「しかし、無観客レースへの準備は、これまでとは全く異なる」

Darlington atmosphere

Darlington atmosphere

Photo by: Action Sports Photography

 NASCARは、久々に生中継されるスポーツイベントということになる。このことはレースファンだけでなく、パンデミックにより娯楽に飢えている、全てのスポーツファンの期待にも応えなければならない。

「今回のことがどのように機能するか、それを見たいと考える人はたくさんいるだろう」

 そうサープ氏は語る。

「彼らは、再びライブスポーツを観戦することを望んでいる。そして我々は、素晴らしく安全なショーを提供したいと思っている」

「プロモーターとして、我々は常に販売、販促、ホスピタリティの準備、ドライバーイベントの準備、エンターテイメントの準備などを行なってきた。しかし、今はそのための時間や場所は必要ない。なぜならそれは、我々が今いる状況ではないからだ」

「小さなステップから始める必要がある。これは、新しい方向への第一歩だと思う」

■コミュニティの誇り

 通常ならばレースが開催されれば、サーキット周辺のホテルやレストランには、多くのファンやチーム関係者、メディアなどが訪れ、経済効果に寄与する。しかし今回それを期待することができない。

 しかしそんな状況にもかかわらず、現地のコミュニティから手厚いサポートを感じることができたとサープ氏は語る。

「ここは非常に誇り高きコミュニティだ。彼らはこのレースコースを、71年間守り続けてきた」

「この州は非常に誇り高き州だ。ファンなしでこのレースを開催するという知らせがあった後でも、このコミュニティの人たちは非常に協力的だった」

「彼らにできる最善のことは、家に留まり、テレビでそれを観るか、ラジオで実況を聞くことだ。この3日間でそれを行ない、9月のイベントの際にサーキットに来ていただけることを願っている」

「プライドという言葉が正しいかどうか分からない。しかし、サウスカロライナには相応しい言葉だという感覚がある。それは根気強く、立ち直るための強さがある。それは我々のスポーツについても、今私が感じていることだ」

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この記事について

シリーズ Monster Energy NASCAR Cup
イベント Darlington
執筆者 Jim Utter