チップ・ガナッシ、バーチャルレースで人種差別発言のNASCARドライバーを解雇
チップ・ガナッシ・レーシングは、人種差別的な発言をしたNASCARカップシリーズのドライバー、カイル・ラーソンを放出することを決定した。
Kyle Larson, Chip Ganassi Racing, Chevrolet Camaro McDonald's
Russell LaBounty / NKP / Motorsport Images
NASCARなどを中心に活躍するレーシングドライバーのカイル・ラーソンは、4月12日(日)夜に生配信で行なわれたNASCARのバーチャルレースにおいて、人種差別的な発言をして多くの批判を浴びた。
事件は『モンツァ・マッドネス』と呼ばれるiRacingのイベントで起きた。ラーソンは練習走行中にヘッドセットによるスポッターとの交信が途切れたように感じた。そのためラーソンはマイクチェックを行ない「僕の声が聞こえるか?」と尋ねたが、その直後にいわゆる“Nワード”を発してしまった。
彼のこの発言はライブ配信サービスの『Twitch』で放送されており、視聴者からも「ワオ」「カイル、これはみんなが聞いているんだぞ」「ああ、確かに聞いたぞ」といったコメントが寄せられた。
ラーソンは翌日にソーシャルメディアに動画を投稿して謝罪を行なったが、事態を重く見たNASCARは彼の無期限出場停止を発表。同時にiRacingも利用停止となり、マクドナルド社をはじめとするラーソンの個人スポンサー3社もスポンサーから降りることを発表するなど、ラーソンのNASCARキャリアは一夜で一変することとなってしまった。
そしてその翌日、ラーソンが所属するチップ・ガナッシは正式にラーソンを放出することを決定した。以下がその声明である。
「様々な検討をした結果、チップ・ガナッシ・レーシングはドライバーのカイル・ラーソンとの関係を終了することを決定した。以前述べたように、カイルの発言は我々の価値観から離れており、不快で受け入れられないものだった」
「関係者全員でこの状況について検討を重ねた結果、これがとるべき唯一のアプローチという結論に至った」
2014年からチップ・ガナッシでNASCARに参戦していたラーソンは、2016年に初優勝を挙げると徐々に成績を上げてきており、昨年はランキング6位を獲得していた。
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