キミ・ライコネン、2回目のNASCARカップ参戦に「ワクワク」F1で同じ時代を共にしたジェンソン・バトンとCOTAで共演へ
今週末に行なわれるNASCARカップ・シリーズのCOTA戦にスポット参戦するキミ・ライコネンは、同じくF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトンと共に走るこのレースに向けて「ワクワクしている」と語った。
写真:: Jasen Vinlove / NKP / Motorsport Images
2007年のF1世界チャンピオンであるキミ・ライコネンは、2022年に続いて今年もトラックハウス・レーシングの”プロジェクト91”からNASCARカップシリーズにスポット参戦を果たす。今週末のレースに先立ち、ライコネンは「ワクワクしている」と語った。
今回ライコネンが出場するのは、ロードコースのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)戦。ライコネンにとってCOTAでのレースは、13位に終わったアルファロメオでの2019年F1アメリカGP以来となる。F1でライコネンが最後に優勝したのも、ここCOTA(2018年)だ。
ライコネンは昨年のワトキンスグレン戦に続き、トラックハウス・レーシングの91号車シボレー『カマロZL1』Next Genカーを駆ることとなる。クルーを率いるのは、2011年にトニー・スチュワートと共にカップシリーズのタイトルを獲得した通算23勝のダリアン・グラブだ。
ライコネンが出場するCOTA戦には、今季カップシリーズの3レースにスポット参戦を果たすジェンソン・バトンも出場予定。彼はスチュワート・ハース・レーシングのサポートを受け、リック・ウェア・レーシングのフォード『マスタング』を駆ることとなる。
3月24日(金)から始まるレースの週末に向けて、ライコネンは次のように語っている。
「もちろん、このコースを知っていることは役に立つ」
「F1マシンとNASCARのカップカーでは、旋回する時の感覚が微妙に違うんだ」
「ピットアウトして最初にコーナーを回った時は、ダウンフォースがかなり少ないことを覚えておく必要がある」
NASCARカップシリーズのデビュー戦となった昨年のワトキンスグレン戦は悪天候に見舞われたが、ライコネンはピットストップのサイクル中に一時8番手を走行。しかしその後、他車との接触によりクラッシュを喫し、手首を負傷している。
「昨年は素晴らしい経験だった」とライコネンは語る。
「残念ながらクラッシュしてしまったので、結果は僕らが求めていたモノではなかったが、それもレースの一部だ」
「2戦目に向けてワクワクしているし、大きな問題もなく過ごせると良いね。もちろん難しいだろうけど、週末が進めば慣れていくと思う」
「少なくとも、この週末をどのように過ごせばいいのか、見当はついている。昨年は良い仕事ができたと思う。このマシンがもっと良い結果をもたらしてくれるのか? 分からないけど、そうであって欲しいね」
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Photo by: Jasen Vinlove / NKP / Motorsport Images
チーム代表のジャスティン・マークスは、次のように語っている。
「昨年は素晴らしいイベントになったが、ワトキンスグレンではもう少し上を目指せると思っていた。だから、またこの週末を一緒に過ごせることを嬉しく思う」
「キミはワールドクラスの才能の持ち主で、彼が我々のチームに加わってくれたことを嬉しく思う。そしてNASCARのレースがいかに競争力に溢れ、プロフェッショナルかつ楽しいモノであるかを彼に示すことができたと思う」
チームメイトとなるダニエル・スアレスも、再びライコネンと共に走るのを楽しみにしていると語った。
「キミは、昨年ワトキンスグレンで一緒に走った時、とても楽しんでいた」とスアレスは言う。
「彼の才能をまざまざと見せつけられたよ。彼はNASCARのレースをすぐさま理解したんだ」
「彼がF1で制したことのあるサーキットで、彼が今年どう戦うのかは興味深い。彼はとても速いと思うよ」
ライコネンは昨年のスポット参戦とは異なり、テスト走行無しでCOTA戦の週末に挑むことになる。
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