“裏技”封印。壁走り禁止にNASCAR競技部門がコメント「非常にエキサイティングだったが、同時に考えさせられるものだった

NASCARにおいてロス・チャステインが見せた“壁走り”が禁止されることを受け、競技部門のエルトン・ソーヤーは、この一件に踏み込んで行動を起こす必要があったと語った。

Ross Chastain, TrackHouse Racing, Moose Fraternity Chevrolet Camaro

 NASCARは先日ルールについていくつかのテコ入れを行ない、2023年シーズンに向けた土台を整えた。その中で最も注目されたのは、一部オーバルコースでウエットタイヤの使用が承認されること、そして昨年のマーティンズビル戦でロス・チャステインが見せた“壁走り”を禁止するということだった。

 特に、ウォールにマシンを打ち付けながらアクセル全開で走行し、周りのマシンをごぼう抜きしていくチャステインの動きはSNSでも拡散され、非常に話題となった。しかしながら安全上の問題もあり、今後はタイムペナルティなど罰則の対象になる。

 NASCARの競技部門で新たに上席の副代表を務めるエルトン・ソーヤーは、チャステインの作戦が禁止されるに至ったことについて詳細を語った。

「知っての通り、あれはとてもエキサイティングな瞬間だった。最も歴史に残る……とまではいかなくとも、歴史に残る、確実にトップ5に入るものだった」

「非常にエキサイティングな瞬間であったと同時に、非常に考えさせられるものだった。マーティンズビルでの一件の後、月曜日に社内で話し合い、フェニックスで行なわれるチャンピオンシップ戦ではこれまでの35レースと同じように裁定を下すと決定した」

「オフシーズンに様々な情報を収集したのち、我々は行動を起こす必要があると感じた。この件に踏み込み、2023年には違った形で裁定を下す必要があるとね」

「(ルールブックの)文言が書き換えられるというわけではない。ルールブックにあった文言を基に、それらが危険な行為であると判断されれば、タイムペナルティ等で罰則を与えることになる」

 ちなみにチャステインがルールブックの盲点を突こうとしたのは、マーティンズビルが初めてではない。昨年序盤にインディアナポリスのロードコースで行なわれたレースでは、ターン1のエスケープゾーンを使って事故を避けつつ、ポジションを上げた。それによってレースリーダーに立ったチャステインは最終的に2番手でフィニッシュしたが、その時はレース後にペナルティを受けている。

 またソーヤーはその他の変更点についても言及した。NASCARではレースウィナーを中心とする成績上位者が“プレイオフ”に進出し、その中から年間チャンピオンを決めるという方式になっているが、これまではランキングトップ30に入っていなければ、例え優勝を記録していてもプレイオフには参加できないようになっていた。しかし今後はその条件が撤廃される。

「ポイント上位30人のルールについてもオフシーズンに検討した。カップシリーズには36のチャーターチームがいて、彼らはプレイオフに進出するためにハードに働いている。そんな中で、レースに勝っているのにトップ30に入れないとその機会を与えられないというのは、フェアではないと考えた。そして我々は、今後平等な機会を与えることが正しいと思ったのだ」

 
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