キミ・ライコネン、2度目のNASCAR挑戦は29位。ギャンブル当たり一時4番手走行も、終盤の混乱に泣く「それほど悪くはなかったね!」

2007年のF1王者であるキミ・ライコネンは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれたNASCARのカップカーシリーズに出場。一時4番手を走るなど印象的な活躍を見せたが、最終的には29位に終わった。

Kimi Raikkonen, Trackhouse Racing, Onx Homes / iLOQ Chevrolet Camaro

 キミ・ライコネンは、アメリカ・テキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行なわれたNASCARのカップシリーズに、トラックハウス・レーシングからスポット参戦。最終的には29位に終わったが、一時上位を走るシーンがあるなど、強い印象を示した。

【関連動画】:

 ライコネンがNASCARのカップシリーズに参戦するのは2度目。今回は同じくF1チャンピオン経験者のジェンソン・バトンも走るとあって、大きな注目を集めた。

 そんな中ライコネンは22番手からスタートし、レースの大半を中団グループの中で走った。しかし戦略がズバリと当たり、レース終盤のイエローコーションの直前にピットインしたことで、一気に4番手まで浮上。残り10周足らずという段階で、絶好の位置につけた。

 しかしレース再開後は大混乱。複数のインシデントが起き、リスタートが行なわれるタイミングもあった。その中でライコネンは後退。最終的にはスピンを喫してしまった。

 このスピンで大きくポジションを落としたライコネンは、リードラップの最後尾でフィニッシュ。さらにレース後、最終ラップでS字をショートカットしたとして30秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。そのため、27番手でチェッカーフラッグを受けたものの、最終的には29位となった。

「それほど悪くはなかったと思う」

 ライコネンはレース後にそう語った。

「インシデントは運が悪かった。残念ながら、そういう結果だったよ。ポジションを取り戻そうとしたけど、もうタイヤは残っていなかった。再スタートが繰り返され、スピンしてしまった。その後は、タイヤはもう終わっていたよ」

「僕らがどのポジションにいたのかということを考えれば、とても残念な結果だ。しかし再スタートの際は、間違った時に間違った場所にいたように思う。最初のコーナーで、トラブルに遭遇しないようにしなければいけないケースだったからね。いい感じに見えたけど、3つ後のコーナーで誰かが完全に違う方向に行ってしまった。ちょっとした混乱と、ロックが関係していると思う。

 ライコネンが次にいつNASCARに参戦するのか、それはまだ決まっていない。しかし、トラックハウス・レーシングのオーナーであるジャスティン・マークスは以前、今回ライコネンが乗った91号車は、ライコネンが好きな時に乗ることができるようになっていると語った。

 今後のNASCAR挑戦について尋ねられたライコネンは「分からない」と語った。

「僕が言っているのは、誰にも分からないという意味だ。今回の終わり方は、実に残念だった。でも僕らは、正しい形で戦うことができたと思う。良い位置にいたからね。でも、リスタートはうまくいかなかった。将来がどうなるかは、その時になってみないと分からない。今のところ、何の手がかりもないよ」

「今回は長いレースだった。僕らのクールスーツは、レースの半分を過ぎた頃にもう機能しなくなっていた。だから、クルマの中はとっても暑かったんだ。順位が上がっていくのは楽しかったけど、再スタートは少し厳しいモノだったね」

 なお今回がNASCARデビュー戦となったもうひとりのF1王者バトンは、熱中症に苦しむなどしたものの、最終的に18位でフィニッシュしている。

 
【レースハイライト動画】:
関連ニュース:

前の記事 バトン、NASCARデビュー戦は18位も”熱中症”でリタイア寸前だったと明かす。F1仲間ライコネンとは激しい接触も
次の記事 これがNASCARの実力だ! ル・マン24時間レース特別エントリーもGTEピットストップチャレンジで優勝

最新ニュース

猛烈な追い上げも入賞まで0.2秒届かず。予選の失速が悔やまれるデ・フリーズ「あと1周あったら……」

猛烈な追い上げも入賞まで0.2秒届かず。予選の失速が悔やまれるデ・フリーズ「あと1周あったら……」

SF スーパーフォーミュラ
第6戦・第7戦:富士
猛烈な追い上げも入賞まで0.2秒届かず。予選の失速が悔やまれるデ・フリーズ「あと1周あったら……」
笹原右京、予選での苦戦に光明の兆し「トムス加入以来、やっと”良い感覚が来たっ!”という感じ」……しかし決勝には依然課題多し

笹原右京、予選での苦戦に光明の兆し「トムス加入以来、やっと”良い感覚が来たっ!”という感じ」……しかし決勝には依然課題多し

SF スーパーフォーミュラ
第6戦・第7戦:富士
笹原右京、予選での苦戦に光明の兆し「トムス加入以来、やっと”良い感覚が来たっ!”という感じ」……しかし決勝には依然課題多し
7番手スタートも、侮ることなかれ。抜群のレースペースで富士戦連勝果たした坪井翔、スタート成功と可夢偉の“アシスト”も追い風に

7番手スタートも、侮ることなかれ。抜群のレースペースで富士戦連勝果たした坪井翔、スタート成功と可夢偉の“アシスト”も追い風に

SF スーパーフォーミュラ
第6戦・第7戦:富士
7番手スタートも、侮ることなかれ。抜群のレースペースで富士戦連勝果たした坪井翔、スタート成功と可夢偉の“アシスト”も追い風に
ハミルトン加入は、フェラーリが正しい道を進んでいる証拠?「彼はずっと移籍を夢見ていた」

ハミルトン加入は、フェラーリが正しい道を進んでいる証拠?「彼はずっと移籍を夢見ていた」

F1 F1
ハミルトン加入は、フェラーリが正しい道を進んでいる証拠?「彼はずっと移籍を夢見ていた」

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本