EVフォーミュラ入門カテゴリーが20年夏スタート。童夢F110を採用
EVフォーミュラの入門カテゴリー”ERA”が、2020年の夏にヨーロッパでスタートすることになった。そのシャシーには、童夢のF110が採用されることになった。
EVフォーミュラの入門カテゴリーであるエレクトリック・レーシング・アカデミー(ERA)が2020年の夏にスタートすることが発表。同シリーズのシャシーには、童夢のFIA F4用シャシーであるF110が使われることも明らかになった。
このERAは、スポーツクラスとイノベーションクラスに分かれ、イノベーションクラスは、レギュレーションに定められた範囲内でパワートレインやエネルギー貯蔵システムを、参戦チームが自ら開発できるという。
その最初のシリーズは、ベルギー、オランダ、イギリスという3カ国ののサーキットを転戦することになり、全8レースを予定。1戦あたりのレース時間は23分に定められるという。
ERA用の最初のレースカーは、前述の童夢F110に130kWのモーターと24kWhバッテリーを搭載し、今年の6月に発表される予定である。
ERAのテクニカル&ビジネスディレクターであるディーター・ヴァンスヴィーゲンホーヘンは、プレスリリースに次のようにコメントを寄せた。
「手頃な価格の電動レースのプラットフォームを発表するのが、ERAチャンピオンシップにおける我々の目標だ。これは、新進気鋭のドライバーたちに、チャンスを提供することになる。またその一方で、技術革新を軌道に乗せることができる」
「我々はパートナーである童夢と共に、イノベーション、そしてアクセシビリティという目標を達成することができる。そして今年の夏に、我々のクルマを発表できることを、大いに期待している」
また、童夢の髙橋拓也社長も、次のようにコメントを寄せた。
「我々のF110シャシーをヨーロッパで認知させる、初めての素晴らしい機会です。さらに、我々のF110シャシーが、同時のパワートレインを開発できるという独自のレギュレーションを備えた、EVレースシリーズで使われるのも初めてのことです」
「我々は、参加者の皆さんの、エネルギー貯蔵システムとパワートレインの開発が発展していくのを、楽しみにしています。長年にわたるシャシー開発の経験を活かし、将来のレースのためのベースを提供できることを、誇りに思います」
童夢F110とERAのテクニカル&ビジネスディレクターであるディーター・ヴァンスヴィーゲンホーヘン
Photo by: ERA Championship
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