LEAF NISMO RCは次世代EVの”基礎”「このクルマだけでは終わらない」

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LEAF NISMO RCは次世代EVの”基礎”「このクルマだけでは終わらない」
執筆: 松本 和己
2018/12/01 10:39

EVレーシングカーであるNISSAN LEAF NISMO RCの開発を主導した鈴木豊氏は、いろんな可能性を持った1台だと話した。

 日産自動車が11月30日(金)に発表した新型EV(電気自動車)レーシングカー『NISSAN LEAF NISMO RC』の開発を主導した鈴木豊氏は、このクルマが次世代EVのための基礎になっていくと話した。

 ニスモの持つレーシングテクノロジーと、日産リーフのEV技術が組み合わさり作り上げられたLEAF NISMO RC。パワートレインは、ほとんど市販のリーフと同じパーツを使用。しかしマシンの軽量化と、モーターを2基搭載し四輪駆動となったこともあり、停止状態からわずか3.4秒で時速100kmに達するスペックを持つ。

 スーパーGTのGT500クラスを戦う、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの鈴木豊監督が、エンジニアとして開発を主導したという。

 LEAF NISMO RCが生まれた経緯について訊くと、鈴木氏は次のように語った。

「一般のクルマは、EVの方向に大きく舵を切っています。当然、モータースポーツも近い将来そういう流れになると思います」

「このLEAF NISMO RCを足がかりに、さらにその領域を日産・ニスモとして取り組んでいかなければいけないです」

 LEAF NISMO RCは、カーボンモノコックに前後共通のサブフレームを組み合わせた3ピース構造をしている。この設計も、今後の展開を考慮したものだという。

「今後いろんな広がりができると思いますし、このクルマはその広がりも見据えて、最大4基のモーターを搭載することも念頭に、前後に共通のサブフレームを採用しています。モノコックを変えてしまえばホイールベースも変えられますし、量産にも適応できるような考え方をしています」

「このLEAF NISMO RCだけでは終わりません。(広がりのための)基礎を作ったと考えてください」

 コストやバッテリーなどの懸念材料は残っているものの、EVマシンによるレース実現の可能性も十分あると、鈴木氏は話した。

「ぜひEVレースの展開という方向性にも活用していきたいです。まだまだ使っている材料が高価なので、もう少しコストダウンできればレースにも使える可能性はあると思います」

「軽量化するためにかなりカーボン素材を使っていますので、十分(レースは)実現可能かなと思います。実際、LEAF NISMO RCはGT3車両よりもはるかに安い価格でできています」

「バッテリーは量産車も含めての課題ですけども、技術革新が進んでいる中で、日々変わっていくのではないかなと思います」

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執筆者 松本 和己