アメリカラリー界のスーパースター、ケン・ブロックがスノーモービルの事故で死去。享年55歳
ラリー界のスーパースターであるケン・ブロックが、スノーモービルでの事故により亡くなったことが分かった。55歳だった。
写真:: Audi Communications Motorsport
アメリカのラリー界のスーパースターであり、WRC(世界ラリー選手権)やWRX(世界ラリークロス選手権)にも出場したケン・ブロックが、1月2日にスノーモービルの事故に遭い、死去したことが分かった。55歳だった。
ケン・ブロックの訃報は、彼のラリーチームであるフーニガン・レーシング・ディビジョンがInstagramに声明を発表して伝えられた。
「ケン・ブロックがスノーモービルの事故で亡くなったことをお伝えするのは、誠に残念なことだ」
チームのInstagramに投稿された声明には、そう書かれている。
「ケンには先見の明があり、パイオニアであり、そして象徴的な存在だった。そして最も重要なのは、彼は父親であり、夫でもあったということだ」
「彼がいないことは、信じられないほど寂しいと感じるだろう」
「家族が悲しみに暮れている間、プライバシーを尊重していただきたい」
事故現場を検証したアメリカ・ユタ州のワサッチ郡保安事務所も、以下のように声明を発表した。
「2023年1月2日の午後2時頃、ワサッチ郡911センターは、ミル・ホロー地域でスノーモービルの事故が発生したとの通報を受けた」
「捜索救助隊は、ワサッチ郡保安官事務所、ユタ州立公園、およびアメリカ森林局の法執行機関と共に対応を行なった」
「ユタ州パークシティ出身の55歳の男性ドライバー、ケネス・ブロックは、急斜面でスノーモービルに乗っていた際、スノーモービルが転倒し、彼の上に乗り掛かるような状態となった」
「この事故で負傷した結果、現場で死亡が確認された」
「ブロック氏はグループでスノーモービルに乗っていたが、事故が起きた時には彼ひとりだった」
「州の検死局が、正式な死因を判断する」
「我々はケネスの訃報を聞いて悲しんでおり、彼の家族や友人たちにお悔やみを申し上げる」
「最初に対応してくれた皆さんのサポートに、感謝申し上げる」
ブロックは2005年にアメリカでラリーを始め、ラリー・アメリカ・シリーズへの参戦をスタートさせた。そして2007年にはWRCにデビュー。2010年にはフォード、そして当時モンスター・ワールド・ラリー・チームとして知られていたチームと契約を交わしたことで、WRCでの存在感を増した。
その後2012年には、フーニガン・レーシング・ディビジョンを立ち上げ、グローバル・ラリークロス選手権に出場。2015年にはランキング2位になった。そしてその翌年にはWRXに活躍の直送便を移すことになった。
ケン・ブロックは今もアメリカ国内でラリー競技を続けており、妻のルーシーと娘のリアも、フーニガン・レーシング・ディビジョンからアメリカの国内選手権に参戦している。
競技以上に注目を集めたのは、ケン・ブロックのスタントドライブであろう。彼の動画は2008年に最初のエピソードが公開され、現在までに5億回を大きく超える視聴数を記録している。
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