スーパーフォーミュラ第6戦SUGO:中山雄一「決勝ペースは良い。あとはスタート位置だけだった」
中山雄一はスーパーフォーミュラSUGOの予選で7位だった。

KCMGの中山雄一は、スーパーフォーミュラ第6戦SUGOの予選で、7番グリッドを獲得した。
中山の今季ここまでの予選最高位は前戦岡山ラウンドのレース2、12位だった。それから比べれば、Q3の順位7位、Q2に至っては4位という成績は、大幅なジャンプアップに見える。
「岡山の予選Q1でも、トップグループに肉薄することができました。関口(雄飛/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はズバ抜けていましたが、2位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)選手とは0.2秒の差まで来ていたんです。だから悪くないなぁと思っていました」
中山はそう語る。そして岡山からここSUGOにかけても、チームはこれまでの成績を検証し、そしてセッティングの向上を図ってきたという。
「岡山からここまで、チームも7ポストリグにかけて、ここまでのおさらいをしてくれました。さらに今回から新しいダンパーを入れ、それも7ポストリグにかけて、どんな状況の時にはこれを使うということも検証してきました。それで事前に、セットアップパーツとして機能させることが得きるようなデータも取れていたんです」
「ダンパーはこれまで使っていたもののアップデート版を使っています」
これが功を奏したと、中山は言う。
「金曜日にそのダンパーを使ってみたら、タイムがポーンと上がった。そのセッティングが、今回のSUGOのコンディションに合っていたと思います」
そう戦闘力の向上を説明する中山だが、Q3の順位に関しては満足できていないと語る。
「Q1、Q2まではすごく好調で、特にQ2ではミスもあったんですけど、4番手に入ることができました。これなら、Q3でトップも狙えそうだなと思ったんです。しかし、タイヤなのか気温なのか、それともセットアップなのかはわからないですが、Q3ではタイヤが全然グリップしなくなってしまいました。ドライビングとも全然噛み合わず、欲しいところでグリップが出なくなってしまいました」
「(Q2からQ3にかけて)セットアップを本当に微妙に変えたんです。それはみんなもやっているような、スタビ(ライザー)をひとつハードにするというような、セッティングなんです。それだけでコンマ5秒以上も落ちるとは思えないんですが……」
とはいえ、決勝のペースには自信を持っているという。というのは、中山は昨年までのSUGO戦でもレースペースは良かったからだ。
「SUGOは得意かどうかというのは置いておいて、ここでは初年度から調子が良いんです。毎年シーズン前半は色々なことが起きて、このSUGOあたりでまとまってくることが多い」
「昨年も一昨年も、決勝のペースはすごく良かったんですが、スタート位置だけが課題でした。しかし、7位スタートはちょっと惜しいですけど、去年までに比べれば3列くらい前からスタートできますからね。でも、このあたりが一番アクシデントが多いので、気をつけたいと思います」

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この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第6戦スポーツランドSUGO |
ロケーション | スポーツランドSUGO |
ドライバー | 中山 雄一 |
執筆者 | 田中 健一 |