【SF】2019年シーズンからDRS投入の可能性も? JRP社長に訊く

2019年シーズンからシャシーが変わる予定のスーパーフォーミュラ。この新型マシンにはDRSやハロを装着することが検討されている。

 2019年に新型マシンが導入される予定のスーパーフォーミュラ。まだ細かなマシンのデザインなどは明かされていないが、その方向性が少しずつ見えてきた。

 8月9日にJAFから公示された「2018年国内競技車両規則の制定(改正概要)」の中に、スーパーフォーミュラに関する車両規則の変更が記されていた。それには、“JAFに申請し承認され、車両供給者によってのみ提供されるドライバーによって調整可能なドラッグ抑制システム(DRS)装置を装備することが許される”という一文が加えられている。

 つまり、2018年から条件付きにはなるが、F1等で使用されているDRSが導入可能になっているのだ。これについてスーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)の倉下明社長に詳しく聞くと、この規則改正はあくまでも2019年に導入予定の新型マシンに向け、テストをするためのものだという。

「まだどういう方向になるかは分からないのですが、現在の燃料リストリクターによるオーバーテイクシステムが、今後機能しなくなる可能性があります。そのため、2019年の導入に向けて、来年からDRSをテストしなければいけない可能性があるのです」

「その方向に行くかどうかは検討中ですが、それ(テスト)ができる用意をしておかないと2019年に間に合わないという意味合いがあってのルール変更です。なので、来年からDRSをレースで導入するということではありません」

 現在はエンジン制御の部分で燃料流量を規制するリストリクターを使用しているが、これがエアリストリクターに変更される可能性もあるようだ。これについても、現在議論を進められている真っ最中だという。

 とにかく今は、2019年からの新型マシンが、どの方向性になっても対応できるように動いていると倉下社長は語る。

「まだ流動的なので、DRS導入というのも決まっていませんし、今まで通り燃料リストリクターで行くというのであれば、そのままの方向性になります。いずれにしても来年のことは、今のうちに動いておかないと。そうしなければ2019年の導入には間に合いませんからね」

 また倉下社長は、2019年から導入予定の車両に関して、ダラーラ社と次のようなやり取りがあったことも明かしてくれた。

「ダラーラさん側が、オーバーテイクに対して物凄く重要視しています。5月にあちら(ダラーラ社)に行った際にデータを見せられて、『オーバーテイクの回数がレースの観客動員数に比例しているんだよ!』と言われました。彼らも何とかオーバーテイクの機会が増えるクルマにしたいと考えてくれています」

「レースの中での“オーバーテイク”というのは非常にキーになるものなので、次世代車両にも何がしかの追い抜ける仕組みは残しておきたいと考えています。それが燃料リストリクターなのかDRSになるのかは、色々議論がなされているところです」

 新型マシンの細かな変更点についても、少しずつ明らかになってきたが、倉下社長は新型マシンに変更した後も、アップデートが組み込めるようなものにしていきたいという。その中には、F1での導入準備が進んでいるドライバーの頭部を保護する”ハロ”を導入する可能性もあるようだ。

「2019年に全部入れられるかは分からないですが、少なくとも(様々なデバイスを)入れることができる車両にしておかなければいけないなと思っています。後々のアップデートができるよう、選択の幅が広げられるようなクルマにしておこうという話になっています」

「次期車両はF1の2016年安全基準なので、ハロの導入義務は基本的にありません。しかしFIAの方で、彼らが関わるレースにはハロを導入するというような方針が出てきはじめています。こちら(ハロ導入の件)もまだ流動的なので、今の段階で決め打ちはせず、ただ必要になった時にはハロも入れられるような準備をしています」

取材・執筆/吉田知弘

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シリーズ スーパーフォーミュラ
記事タイプ 速報ニュース
タグ dallara, drs, halo