スーパーフォーミュラSUGO:中嶋一貴「3速ギヤが壊れなければ関口とも戦えた」
3番グリッドからスタートした中嶋一貴は、ギヤトラブルで野尻を抜けず、4位に終わった。

3番グリッドからスタートした中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)は、得意のスタートを決め、2番手に浮上した。しかし本人は、「60〜70点」とそのスタートを採点する。
「スタートは60〜70点ですね。目の前の(関口)雄飛が、あまり速くないかなと思っちゃったので、ハンドルを切ったらホイールスピンしてしまいました。ちょっと欲張っちゃったかなという感じです」
ただ中嶋は、5周目に突如スローダウンし、一気に6番手までポジションを落としてしまう。一体何があったのか?
「3速ギヤがなくなりました。普通に壊れたんです。その後はずっと3速無しで走っていました」
その状態で、前を行く野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を抜くのは不可能だった。
「主に3速を使うところから加速していくわけですから、野尻を抜くのはまず無理でしたね」
関口が圧勝したレースだったが、それについてはあまり気にしていないと、中嶋は言う。むしろ、逆転に向けて何らかの手応えを感じ取っているようにも思える。
「インパルは今週末ずっと速かったですけど、僕らもギヤが壊れていなければ、良い勝負ができたと思っています。だから、そんなに気にしてないです。ギヤが壊れていたのも考えれば、雄飛のペースも見えなくはないかなと」
「僕自身のもったいないミスもあった」と今季を振り返る中嶋だが、残り最終戦の1戦に、チャンピオンの可能性を残して挑むことになる。
「こんなシーズンなのに、チャンピオンの可能性が未だに残っているっていうのは、信じられないですけど……でも、最後にできることが何かあると思います。インパルは鈴鹿も速いでしょうけど、僕らも開幕戦悪くなかったし、クルマも良い状態ですから。まぁ、良いレースをしたいですね」
中嶋がこの6週間で、SFもてぎ、WECメキシコ、SF岡山、WECアメリカ、そして今回のSUGOと、5レースを戦ってきた。それもとりあえずひと段落し、WEC富士まで束の間の休息を取ることになる。
「疲れは、時差ぼけもだいぶ薄まってきたので、今はそんなでもないです。この後はちょっと空くので、少し休憩したいと思いますね」
この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第6戦スポーツランドSUGO |
サブイベント | 日曜日 決勝レース |
ロケーション | スポーツランドSUGO |
ドライバー | 中嶋 一貴 |
執筆者 | 田中 健一 |