タイヤに厳しいオートポリス、ソフトタイヤの保ちが戦略の鍵に?

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タイヤに厳しいオートポリス、ソフトタイヤの保ちが戦略の鍵に?
執筆: 松本 和己
2017/09/10 0:34

第5戦が行われるオートポリスは、タイヤに厳しいテクニカルコース。ソフトタイヤの扱いが、レースの鍵になってきそうだ。

 スーパーフォーミュラ第5戦が行われているオートポリス。2年ぶりの開催となり、昨年からオフィシャルタイヤサプライヤーとなっている横浜ゴムにとってはデータがない状態で臨むことになる。横浜ゴムの渡辺晋プランニングジェネラルマネージャーは、2スペックタイヤが成功を収めたもてぎほど、ソフトタイヤが保たないと予想していると述べた。

 9月9日(土)、メディア向けに行われているサタデーミーティングに、JRPの倉下明社長、白井裕技術顧問、横浜ゴムの渡辺晋プランニングジェネラルマネージャーが出席した

 前戦もてぎから投入されているソフトタイヤについて渡辺氏は、悪天候により路面温度も低かったこともあり驚くほどタイヤが保ったため、結果として丁度いいタイム差になったという。

「事前のテストで想定していたよりもうまく機能しました。実際もてぎではテストできていないので、他のサーキットで想定してテストした形だったのですが、結果的にちょうどいいパフォーマンス差になりました」

「予選では1.2秒、レースラップでは平均して0.6秒のタイム差がありましたが、ミディアムタイヤの性能劣化がほぼなかったのに対して、ソフトタイヤは1周あたり0.05秒ほどタイムが落ちていき、レース距離の半分である26周で両方のタイヤのタイムが同じくらいになりました」

「お客様から見て、非常に盛り上がるレースになったので、我々としても嬉しかったです」

 テスト機会が非常に限られている中で、タイヤの開発を進めている横浜ゴム。今回レースが行われるオートポリスでは、タイヤの製造開始期限が迫る7月にテストを行ったものの、持ち込んだ3種類のタイヤは性能の劣化が激しく、全滅状態だったと渡辺氏は明かした。

「あらかた(スペックが)決まってしまった範囲の中で、3種類くらいのゴムを持ってきてここでテストしたんです。なのでそこからあまり振り幅がないところで、もてぎに向けて準備するためにスペックを決めて、生産を開始しなければならなかったんです」

「そんな中で持ってきたタイヤがほぼ全滅というか、今回採用したゴムでも走ったんですけど、(タイムの)落ちが激しいんですね。オートポリスはきついとは聞いていましたが、昨年スーパーフォーミュラのレースはやっていません。どういう形になるのかわからない中でやったんですが、ゴムが溶けてくれなくて、ボロボロ欠けていってしまうような状態でした」

「6ラップくらいで2秒くらいタイムが落ちてしまう。予選では1.5秒くらいタイム差が出ると思うんですが、その差があっという間になくなってしまうというテスト結果でした

「もてぎでは大成功でしたが、横浜の人間としてはここでの結果を見てみないとという気持ちで今回臨んでいます」

 第5戦の初日、金曜日のフリー走行では山本尚貴(TEAM 無限)がソフトタイヤでアタックした。のちに横浜ゴムがこのタイヤをチェックしたところ、タイヤはボロボロの状態だったという。しかしながら、土曜日のフリー走行後は若干状況が変わってきたようだ。

「もてぎのように、レースの半分以上走るということはまず不可能だと思います。最低でも燃料補給のウィンドウに入るまではタイヤを保たせる走りが必要になると思います」

「ただ、初日からF3も走っていますし、タイヤを見てもだんだんゴムが溶けてくるようになってきています。この状況が続けば、ある程度保つようになるかなという期待も持っています」

 ソフトタイヤの保ちという点では、路面温度や路面状況の変化など、未知数なことが多い。そんな中で、各チームは戦略をどうするのか。マシンやドライバーによって、状況が大きく変わる可能性もありそうで、チームには柔軟な対応が求められる。決勝は、ソフトタイヤを装着したドライバーのタイム変動に注目だ。

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第5戦オートポリス
ロケーション オートポリス
執筆者 松本 和己
記事タイプ 速報ニュース