バンドーン、SF初ポール。これが”現役”F1ドライバーの実力

スーパーフォーミュラでの初ポールポジションを獲得したバンドーン。チームの村岡潔監督も、「これがF1ドライバー」とその才能を大絶賛する。


 スーパーフォーミュラの第3戦富士スピードウェイ戦の予選で、ついにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がその速さを示した。

 予選Q1をただひとり1分43秒台を記録して通過、Q2こそ石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)や中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)らに先行を許したものの、Q3では再びひとりだけ1分40秒台に入れ、2位の石浦に0.272秒差をつけてポールポジションを獲得した。挑戦3戦目での、スーパーフォーミュラでの初ポールポジションである。

「僕らにとっては素晴らしい1日だった。フリー走行から調子は良かったし、クルマも速かったので、期待はしていた」とバンドーンは語る。

 この日は午前中に行われたフリー走行もウエットコンディション。その後、一時雨が上がるも、スーパーフォーミュラの予選が始まる直前に再び雨が降り始め、さらに開始後には雨が止んで、特にQ3では路面は急速にドライ方向に向かっていた。

「Q1はうまく走れ、Q2は若干苦労したんだけど、Q3では路面がどんどん乾いて行ったんだ」とバンドーン。

「どこが良いラインなのかは分からなかった。クルマに乗っていると、見ても分からないんだ。だから探してみようと思って、いろんなラインを通ってみたんだ」

 2位になった石浦が「敗因はドライラインを見つけられなかったこと。ストフェル選手は初めて富士を走ったのに、この結果を出せてすごいなと思うし、それを見つけられなかったのが僕の敗因」と語るように、ライン取りの選択が、非常に難しいコンディションだった。しかし、バンドーンはそれを克服してみせた。

 さて石浦の言葉の通り、バンドーンが富士を走るのはこれが初めてのことだ。

「マクラーレンのシミュレータで、10周くらい走ってみた。F1を開催したことのあるサーキットなので、データはあったんだ。そしてチームは去年のデータを持っているので、それを使って準備してきた」

 そう語るバンドーンは、明日の決勝では当然スーパーフォーミュラ初優勝を狙う。

「良い結果を出せるのを楽しみにしている。明日は今日とはコンディションが変わるかもしれないけど、一番良い場所からスタートできるというのは、有利なはずだ」

 バンドーンはそう語って、意気込みをアピールした。

「これがF1ドライバーだ!」

 バンドーンが所属するDANDELION RACINGの村岡潔監督も、バンドーンの才能を大絶賛する。

「素晴らしいドライバーですね。それ以外に申し上げる言葉は何もない」と村岡監督。

「ドライビングは素晴らしいんですけどね。それ以外の部分も含めて、F1ドライバーというのはこういうものなんだなというのを痛感しています」

「英才教育をされているのか、元々のポテンシャルが違うのか……分かりませんが、無難に行けば、予定通り彼の能力を発揮して、来年はF1ドライバーになるんでしょうね。彼は、そのくらいのポテンシャルを見せています」

「決勝はドライバーの仕事。明日のレースは、彼のポテンシャル次第でしょう。『本当のF1ドライバーは、これくらいのモノなんだ!』というのを見るのを、私も楽しみにしています。過去のレースを見ても、そのくらいのことを、彼はやってきてますから。楽しみですよ」

 さて、日本に”襲来”したバンドーンは、明日の決勝でどんなポテンシャルを発揮し、どんなレースを見せるのか?

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第3戦富士スピードウェイ
サブイベント 土曜予選
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー ストフェル バンドーン
記事タイプ 速報ニュース