小林可夢偉「チームと一緒にマシンを優勝できるレベルに」

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小林可夢偉「チームと一緒にマシンを優勝できるレベルに」
2016/08/22 10:10

SUNOCO Team LeMans 2016年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ 第3戦(富士スピードウェイ)レースレポート

小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)
ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)
小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)
小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)
小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)
ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)
小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)
小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)

予選(8月20日)

天気:晴れ/コース状況:ドライ気温:33度(予選開始時)路面温度:38度(予選開始時)湿度:67%(15時)予選開始:14時10分

 全7戦で構成される全日本スーパーフォーミュラ選手権、折り返しポイントである第4戦は真夏のツインリンクもてぎ戦だ。ブレーキに厳しいことで知られるコースにおける熱暑期の開催、すべての面でタフなレースとなることが予想される。さらに今回は“特別な要素”が戦局を左右する可能性も。今季スーパーフォーミュラのタイヤはヨコハマ製のワンメイクでドライ用タイヤは通常1スペック(ミディアムコンパウンド)のみ供給されているが、今回に限り2スペック同時投入、ソフトコンパウンドも用意されるのだ。2種のタイヤをどう使っていくかが、予選、決勝ともカギを握ることになるだろう。予選日は朝から雨絡みの難しい天候状況。そのなかで午後、ポールポジションをかけた3段階ノックアウト予選が実施された。

#7 SUNOCO TEAM LE MANS SF14
ナレイン・カーティケヤン選手 予選結果:
16位(予選Q1ベストタイム:1分34秒678)
 朝、ウエット路面でのフリー走行でカーティケヤンは5番手タイムを記録。この日は午後も雨が降ることは時折あったが、スーパーフォーミュラの予選時は基本的に晴れで、ドライ路面、暑いコンディション下で熱戦が展開されていくことになる。カーティケヤンは多くのライバル同様、ソフトタイヤでQ1の最終アタックへ。しかし16位、今季初めてQ2進出を逃した。

#8 SUNOCO TEAM LE MANS SF14
小林可夢偉選手 予選結果:
14位(予選Q2ベストタイム:1分34秒664)
 ウエットのフリー走行を3番手タイムで終えた小林。ドライとなった予選でも、まずはQ1を8位で着実に突破してみせた。続くQ2でも、Q1最終アタックと同じくソフトタイヤの新品を投入、マシンの感触もわるくはない状況だったのだが、第5コーナーでタイヤにフラットスポットをつくってしまったこともあり、タイムが伸びず14位。Q3進出は成らなかった。

決勝(8月21日)

天気:晴れ/コース状況:ドライ気温:33度(レース開始前)路面温度:40度(レース開始前)湿度:58%(15時)決勝フォーメーションスタート:15時00分決勝レース周回数:52周

#7 SUNOCO TEAM LE MANS SF14
ナレイン・カーティケヤン選手 決勝結果:
リタイア(所要時間:56分02秒792=33周、ベストラップ:1分38秒014)

 決勝日の天候は晴れ、猛暑のコンディションとなった。朝のフリー走行でのマシンの手応えがもうひとつだったため、カーティケヤンと田中エンジニアはセットアップの方向性を大きく変えて午後の決勝レースに向かう決断を下す。

 16番グリッド発進のカーティケヤンはスタートタイヤにソフトを選択。1周目に14番手へとポジションアップすると、その後も3周目に4号車をオーバーテイク、さらには上位にリタイア車があったことで、序盤のうちに11番手まで浮上した。そして12周目にピットイン、給油とミディアムへのタイヤ交換をするのだが、ここで大きなタイムロスが発生してしまう。ブレーキの過熱がホイールナットにも影響を及ぼしたがための作業ロス。コースには戻るが、最終的には33周リタイアに。

#8 SUNOCO TEAM LE MANS SF14
小林可夢偉選手決勝結果:
9位(所要時間:1時間26分02秒177、ベストラップ:1分36秒444)

 14番グリッドからミディアムタイヤでスタートした小林もオープニングラップに2ポジションアップを果たして12番手。翌周には11番手、さらにリタイア車や早い段階でピットストップをこなしたマシンもあった関係で、13周目には8番手へ。

 小林にとってはレース前半のうちにソフトへの交換と給油のためのピットインをすべき流れになるが、カーティケヤンのピット時に発生した問題の究明ができないうちのピットインは危険と判断した山田監督は、小林のピットインを先送りする。苦渋の決断ではあったが、小林は良好なペースを維持し、作戦変更によるマイナスを小さくとどめる流石の走りを披露した。31周目にピットインすると、33周目にはファステストラップをマーク。16号車を追い続け、入賞目前の9位でゴールした。

ナレイン・カーティケヤン選手のコメント
「非常に残念なレースウイークになってしまったと言わざると得ません。金曜の練習走行ではエンジンの電気系らしき問題で、順調にラップを重ねることができませんでした。土曜の朝のウエットでのフリー走行では5位と、わるくはなかったのですが、ドライの予選では今季初めてのQ1落ちを喫してしまいました。今年はうまくいかないレースが続いているのが現実です。もっともっと、チームとともにマシンをインプルーブさせていかなければならないことは確かだと感じています」

小林可夢偉選手のコメント
「後半は8位の16号車を追いかけていましたが、背後につくと空力的な影響を受けてしまうこともあり、抜けませんでした。今のマシン的な状況では、すべてを完璧にこなすことができて表彰台に手がかかるかどうか、というのが正直なところです。チームと一緒にマシンを優勝争いできるレベルに引き上げていく必要がありますね。応援してくれる皆さんにとっては残念な結果となってしまいましたが、次のレースもあきらめずに頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします」

山田健二監督のコメント
「カーティケヤンは序盤から接戦のなかで他車の背後を走っていたこともあり、ブレーキが想定外に過熱してしまいました。それによる影響が及んでしまってのホイールナットの熱膨張、これがピット作業ロスの原因と分析されるところです」

「小林に関してはミディアムタイヤでスタートし、ソフトタイヤでスタートしたライバルたちのタイム動向を見極め、ソフトで走れる最大の周回数を走れるところでピットインしてソフトを履く、というのが基本的な戦略でした」

「しかしカーティケヤンのピット時に発生した問題の究明ができないうちにピットに入れることはできませんから、小林には待ってもらうかたちになりました。その間、単独走行でプッシュし続けた時のペースは良かったと思いますし、タイヤ交換後には決勝レース中の全車最速となるラップタイム(ファステストラップ)をマークすることもできました。入賞圏には届きませんでしたが、ファステストラップもひとつの勲章だと思って、自信をもって次戦に臨みたいと思います」

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