山本尚貴「スタート直後にピットレーンボタンを押してしまった」

8番グリッドからスタートした山本尚貴は、1周目の1コーナーでオーバーランし最後尾に落ちるも、そこから追い上げ、8位1ポイントを持ち帰った。

 8番グリッドからスタートした山本尚貴(TEAM 無限)は、スタート直後の1コーナーを飛び出し、最後尾まで順位を落としてしまった。これには原因があった。

「スタートは抜群に良かったんです。でも、前のクルマを抜こうとしてハンドルを切った際に、親指でピットレーンのボタンを押してしまった」

 そう山本は説明する。

「スタートして、良かったと思ったら、いきなり減速した。『なんだろう?』と思ったら、ピットレーンのフラッシングが出ていたんで、すぐに解除しました」

「それはすぐに切り替えて、できるだけミスを最小限にしたかった。それで、(中嶋)一貴選手の後ろでブレーキをかけたら、ダウンフォースを失ってしまい、オーバーランしてしまいました」

「何もコントロールできない状態だったんで、追突しなくて良かった」

 最後尾に落ちた山本だが、そこからレースを進め、終わってみれば8位入賞。貴重な1ポイントを持ち帰った。しかも、ここはオーバーテイクが難しいもてぎだ。

「正直、ポジションを上げるのは難しいかなと思った。でも、クルマの調子も良かったですし、戦略も含め、ピットの作業もものすごく上手くいきました。みんなに助けられて、1ポイントを取らせてもらったという感じです」

「それだけに、スタートを上手く決めていれば、全然別の展開になったと思います。だから、すごく勿体無いなと思っています」

 実は山本のマシンは、ある問題を抱えていたという。しかし逆にそれが、功を奏する結果となった。

「実は、ソフトタイヤでのスティントはもっと引っ張りたかった」

「ピットでストールしてしまう可能性が、走れば走るほど出てきた。だから、早めに入る決断をしたんです。本当は(小林)可夢偉選手にもっと早く入って欲しかったんですが、あそこ(27周目)で入って、前がクリアな状態でプッシュして、結果的に可夢偉さんの前に出ることができた。しかもストールもせず、ミディアムでのペースも悪くなかった。できる限りのことはできたと思います」

 山本は予選終了後に、「周りとは違うタイヤの使い方」で、”奇襲”を狙うことを示唆していた。

「周りがミディアムでスタートするなら、ソフトで……と考えていたんですが、考えていることは皆同じで、上位はほとんどソフトタイヤでスタートすることになりました。ソフトがすぐに垂れちゃうとか、そういう状況ならば、ミディアムで長く走る可能性もありました。しかし、ソフトの調子が良かったので、皆と同条件で勝負して、レースが進んだときに戦略を少し変えるか、展開を読んで判断しようと、そういう幅は持っていました」

 このレースを迎えるまでは、ランキングトップだった山本。1ポイントを加算できたとはいえ、今回のレースの結果、ランキング5位まで落ちてしまった。しかし、山本はタイトル獲得を決して諦めない。

「ここを乗り切れれば、あとは僕自身が得意な岡山、SUGO、鈴鹿というサーキットが続きます。もちろん全然諦めていないし、これから逆転できるようにチームのみんなと頑張りたいです」

「2013年もここで1ポイントを獲ることができて、そして最終戦で『1ポイント獲っておいてよかったな』と思いました。同じような展開になるとは思えませんが、絶対にこの1ポイントが効いてくると思う」

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 ツインリンクもてぎ
サブイベント 日曜日 決勝レース
サーキット ツインリンクもてぎ
ドライバー 山本 尚貴
記事タイプ 速報ニュース