来季向け”新スペック”ソフトタイヤは合格点!? 近日中に最終決定へ

鈴鹿サーキットで行われていたスーパーフォーミュラの合同テスト、来季使われる予定の新スペックのソフトタイヤが試された。

 鈴鹿サーキットで行われていたスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテストに、横浜タイヤは来シーズンに投入する予定の”新しいスペック”のソフトタイヤを持ち込んだ。

 この新ソフトタイヤは既報の通り、今季のもてぎ戦とオートポリス戦に投入されたモノよりさらに”タイムが出やすい”仕様。今季用ソフトタイヤの開発に際し、メーカーテストで試されたモノの中から、デグラデーション(タイヤの性能劣化)が大きく不採用となったモノを復活させた格好だ。

 2日間のテストを終え、その評価はいかなるモノだったのか? 横浜ゴムの渡辺晋プランニングジェネラルマネージャーに訊くと、次のように説明した。

「今年の夏のテストと比較すると、タイムの伸びが少なかったです。今回のテストでは、初日は平均でコンマ5秒、2日目は平均で1秒というところでした。中には1.8秒タイムを上げたドライバーもいました」

 そう渡辺氏は説明する。今年の夏のテストでは、”新”スペックのソフトタイヤはミディアムタイヤに比べて1周につき2.2秒ほどのタイム差があったという。それに比べればタイム差は小さい。この原因は、路面にラバーが載っていないこと、そして気温が低いことが影響していると考えられる。別の記事でもお伝えした通り、新スペックのソフトタイヤのコンパウンドは気温が低い時にはミディアム用コンパウンドよりも硬く、さらにゲージ(トレッド/接地面)のゴムが薄いため暖めにくいのだ。

 では、新しいスペックのソフトタイヤの磨耗はどうなのか? これも今季のソフトタイヤより、磨耗を早めることが目指されている。

「磨耗はやはり早そうですね。コースにラバーが載っていないので、よりそういう傾向になっていますが、今までよりも短い感じで、そこは狙い通りのようです」

 しかし、オートポリスでのテストの際には、アタックラップを行った後の中古タイヤで、1周あたり0.5秒を超えるような非常に大きなデグラデーションがあり、ロングランを行うことができなかった。

「それでも、オートポリスでのテストよりは良くなっている状況です。鈴鹿では、ざっくりと言って20周以上は行けるんじゃないかと思います。20周のロングランを行っても、1秒程度しかタイムが落ちませんでした。ずいぶん使える感じになると思います」

 ただこの20周で、タイヤは完全磨耗するという。

「それで全磨耗します。今回、そこまで走ってくれたチームがありました。この結果からすれば、レースの時にはタイヤ交換をしなきゃいけないレースになるんじゃないかと思います」

 実際に来季投入するためには、今月中に最終的な判断を下したいと渡辺氏は言う。

「チームからの返答期限は、ある程度までで切っています。それで、12月中には決定できればいいと思っています。我々からも、テスト結果についてのレポートを出して、それに対してチームから大きな問題が出なければ、ほぼこのタイヤで行くことになると思います。今のところ、ネガティブな意見は出ていません」

 来季のソフトタイヤが、今年と同じ2戦で使われるのか、それとも変更されるのかは、今のところ発表はない。しかし、そう遠くないうちにスーパーフォーミュラの運営団体である日本レースプロモーションから発表されるものとみられる。

【関連ニュース】

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 合同テスト・ルーキードライバーテスト
サーキット 鈴鹿サーキット
記事タイプ 速報ニュース