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【特集】ストフェル・バンドーン 「スーパーフォーミュラの厳しい状況に対処できれば、強くなれる」

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【特集】ストフェル・バンドーン 「スーパーフォーミュラの厳しい状況に対処できれば、強くなれる」
2016/06/02 19:35

昨年のGP2王者、そして今季はスーパーフォーミュラに参戦するバンドーンに訊いた

ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
ストフェル・バンドーン、DOCOMO TEAM DANDELION RACING
表彰台、山本尚貴(TEAM 無限)、国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
Stoffel Vandoorne, third driver, McLaren F1 Team and Jenson Button, McLaren Honda
(L to R): Alex Wurz, Williams Driver Mentor / GPDA Chairman with Stoffel Vandoorne, McLaren Test and Reserve Driver
Stoffel Vandoorne, McLaren MP4-31 Test and Reserve Driver
Stoffel Vandoorne, McLaren Test and Reserve Driver
Stoffel Vandoorne, McLaren Test and Reserve Driver
Jenson Button, McLaren, Stoffel Vandoorne, McLaren Test and Reserve Driver and Fernando Alonso, McLaren
Stoffel Vandoorne, McLaren Test and Reserve Driver
Fernando Alonso, McLaren with Stoffel Vandoorne, McLaren
Stoffel Vandoorne, McLaren
ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダMP4-31)
ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダMP4-31)
Stoffel Vandoorne, McLaren MP4-31 and Sergio Perez, Sahara Force India F1 VJM09
Stoffel Vandoorne, McLaren MP4-31 and Pascal Wehrlein, Manor Racing MRT05
Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 Team W07 and Stoffel Vandoorne, McLaren MP4-31
ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダMP4-31) ピットイン
ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダMP4-31)
ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)

 マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーを務めつつ、スーパーフォーミュラにも参戦するストフェル・バンドーン。第2戦岡山では予選で電気系のトラブルに見舞われ下位に沈んだものの、開幕戦鈴鹿では初めてのスーパーフォーミュラでのレースにも関わらず、3位入賞を果たすなど、その適応力の高さを見せた。

 日本とヨーロッパを往復する毎日を過ごし、「人生で一番忙しい年だ」と言うバンドーン。その彼に、スーパーフォーミュラ第2戦岡山の際、スーパーフォーミュラについて、そして今後の自らのキャリアの見通しについて、話を訊いた。

スーパーフォーミュラでの時間は、素晴らしい経験

——これまで様々なカテゴリーで戦ってきました。スーパーフォーミュラの位置付けは?
「ええ、色々やってきました。カートから始めて、フォーミュラ・ルノー1.6、同2リッター、GP2、これは昨年タイトルを獲得した。僕の目標は明確にF1であって、現在はマクラーレンに所属しており、リザーブドライバーとして登録されています。チームとの関係は非常に良好ですが、今年は残念ながら空きのシートがなかったんです。GP2でタイトルを取った後、あまり多くのオファーはなく、マクラーレンとホンダの関係からスーパーフォーミュラへの参戦が決まったというわけです」

——忙しいですね、ヨーロッパと日本の往復ですね。
「マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーとしてF1グランプリに出かけるのと、スーパーフォーミュラで日本に来なければ行けないので、忙しいですね。恐らく僕のこれまでの人生の中で一番多忙な年かもしれない。でも、楽しんでいますよ」

——目標はあくまでF1ですよね。
「そうです。僕の今の一番の目標は来年F1チームのシートを獲得することで、可能性は十分にあると思います。それまでスーパーフォーミュラで戦うことになったのですが、非常にコンペティティブなシリーズで、ここで走ることが出来るのは素晴らしい経験だと考えています」

スーパーフォーミュラとGP2、そしてF1の”違い”

——どのレース・シリーズもそれなりのアプローチの仕方があります。
「そうですね。でも、比べるわけにはいきません。F1とスーパーフォーミュラを比べても、技術自体が異なるし、政治的にもメディアの注目度も、すべてが異なる。F1はやはり世界でトップレベルのモータースポーツで、チームが自分たちでクルマを作らなければならないところからして違う。スーパーフォーミュラはみんなが同じクルマに乗っているわけで、なんだかスクールフォーミュラの様だ。シャシーもタイヤも同じだしね」

——以前は日本のフォーミュラからF1へ行ったドライバーも多かったが、今はその動きは少ない。GP2が誕生してからその状態が顕著だ。GP2はよりF1に近く、GP2とスーパーフォーミュラはまったく違うのだろうか?
「GP2とスーパーフォーミュラはまったく異なるレースだと思う。もちろん両者とも素晴らしいシリーズで、F1への登竜門としては絶好の足がかりだとは思う。特にタイヤに関して学ぶにはGP2は最適だと思う。ピレリタイヤを上手く使うのは非常に難しく、GP2でそれを学んでいなければF1で速く走るのはとても難しい。クルマのセットアップ、レースの戦略に関しても、F1を目指しているとしたらGP2の方がより多くを学べ、経験を身につけることが出来ると思う。スーパーフォーミュラはもちろん高い技術を誇るレースだが、GP2のピレリとはタイヤがかなり違う。ヨコハマタイヤはかなり硬い。でもグリップが出れば、何周にもわたって同じラップタイムを刻むことが出来る。それに、タイヤのデグラデーションが少ないので、ライバルとあまり差のあるペースで走ることが出来ず、追い抜きはかなり難しい。それだけに、予選では完璧なセットアップが望まれる」

——スーパーフォーミュラはエンジンが違いますが、GP2はそれも同じ。ということは、レース戦略が勝敗に大きく影響するということですね。
「ホンダとトヨタのエンジン性能の差がどれほどのものか知りません。GP2は車体もエンジンも同じですから、タイヤの使い方が重要になってきます」

適応力の高さ

——GP2で2年間も走った後でスーパーフォーミュラに来て、何か学ぶことはありますか?
「F1に行く時には100%の完璧さが求められます。だから、それまでに経験は多く積むほど良いでしょう。レースではどんな状況の時もそれに上手く対処しなければなりませんが、それは経験が多いほど有利になると思います。GP2の1年目は大変厳しい年でしたが、2年目には何とか上手く対処できました。スーパーフォーミュラでもこれから難しい状況が待ち構えていると思いますが、それに対処していけるなら、強くなっていけると思います。常に学ぶということを心がけていますので、今年のスーパーフォーミュラは非常にいいチャンスとも言えます」

——これまでの経験があれば、今どんなカテゴリーのレースから声がかかっても、すぐに良い走りができると考えますか?
「はい、その自信はあります。これまでも、クルマのことはすぐに理解出来るし、すぐに速いタイムで走ることが出来ています。先日のバーレーンGPでも、それまで僕は(今年の)マクラーレン・ホンダには一度も乗ったことがなく、シミュレーターで少し走っただけですが、良い走りが出来たと思っています。F1マシンに飛び乗って初めてのGPを走るというのは非常に大きな冒険でしたが、入賞してマクラーレン・ホンダに今シーズン初のポイントを献上することさえ出来ました。自分でも、よくやれたと思っています」

——私も感激しました。素晴らしいレースでした。ところで、マクラーレンにあなたを紹介したのはアレックス・ブルツだと聞きました。彼はマネージャーですか?
「いや、マネージャーではありません。大切な友人です。彼がFIAのヤングドライバー・エクセレンスアカデミーで講師をしているときに知り合いました。それで、2011年のドイツGPのニュルブルクリンクに行った時に彼がいて、いろんな方を紹介してくれました。その中にマクラーレンの人もいて、それから僕はマクラーレンと連絡を取るようになり、今のようにマクラーレンのドライバーになれたんです。彼は素晴らしい人物で、サーキットのパドックで会うと今でも彼から教えを請うことが多く、彼と出会えたことに大変に感謝しています」

——マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーとして、今年はすべてのF1に出かけますか?
「ええ、基本的にはそうです。ただ、今週末のモナコとメキシコの2レースは、スーパーフォーミュラと日程が重なっていて行けません。でも、忙しいですね」

来季のF1”本格デビュー”を目指して

——F1ではテストが厳しく制限されています。あなたのような若いドライバーには不利な条件ですね。
「そうですね。先週、バルセロナで走りました。その他ではシルバーストンでも走ったんですが、今年参加したテストはそれだけです。昔はテストはチームが勝手にどんどん出来たといいますが、今はすっかり違います。でも、条件はみんな同じですから。だから僕はなるべく多くのシミュレーターをやっています。それに、テストが少ないということはエンジニアにとっても厳しいことです。僕は毎レースなるべく彼らとコミュニケーションを取って、レースに呼ばれたらすぐに走ることが出来るように準備しています。それに、僕自身の経験にもなりますし。経験は問題が起こったときに解決の手助けにもなりますしね」

——マクラーレン・ホンダで走って、ホンダエンジンに関して感想は?
「まだ僕たちが望んでいるレベルには到達していないと思います。でも、確実に良くなっています。おまけに、まだトークンを一度も使っていないので、これから先どこかで大きなステップアップがあると思います。マクラーレンとホンダの関係はまだ始まったばかりなので、時間が経てばより関係が深まって、お互いを理解し、エンジンもシャシーも進化することになると思います。とにかく今のレギュレーションはシーズン途中で改良などが出来ない厳しいものですが、時間が経てばより強力な武器に成長するはずです」

——来年にはそのレギュレーションも少し緩和されそうですし、シャシーのレギュレーションも変わります。その時にあなたがマクラーレン・ホンダのドライバーである可能性が高いわけで、希望は持てますね。
「そうですね、もし僕がマクラーレン・ホンダに乗れるなら、最高のタイミングだと思います。クルマに飛び乗って、すぐに良いタイムを出してやります」

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